ああ~また、抱えなくてもいいようなストレスを、自ら抱え込んでしまった。
オンラインDVDレンタル。これが結構、クセものなのです。
月2000円ぶんの元は取らねば!レンタル店にない最新作をgetせねば!と、持ち前の貧乏性&貪欲さを煽られて、必要以上に借りたり、争奪に血道をあげたり。借りられなかったら、悔しさがストレスに。または、観る時間もないのに借りてしまったら、しんどいけど観なきゃ...とストレスに。
もっと上手に、余裕をもって利用しないと。楽しいはずの映画鑑賞が、苦痛になっては、どーしようもありません。
「グエムル 漢江の怪物」
恥ずかしながら、この映画のタイトルを、ずっとグムエルだと思い込んでました。LOTRのアラゴルンも、私の中では長い間アラルゴンだったっけ...
噂通り、面白かった!何とか無理やり時間を作って、仕事帰りのクタクタな最悪のコンディションで観たのですが、まったく眠気を誘われませんでした。フツーの映画だったら、百発百中で爆睡してたでしょう。
ソウルを流れる川・ハンガン。その河川敷に、突如として出現した怪物と、怪物に娘を攫われた一家の死闘!
子供の頃から怪獣ものが好きで、いっとき流行った巨大生物のパニックものも、バカバカしい!と思いつつ、よく観てた私。どれもありきたりで、そのワンパターンが楽しいのですが、このグエムルは、かなり独特。それは、怪獣そのものよりも、主役の一家の個性や奮闘ぶりの面白さと、根底にあるシニカルな社会風刺が効いているからでしょう。
まず、主役の一家の情けないダメダメぶりが笑えます。
家長は、しがない駄菓子屋の爺さん。長男は、女房にも逃げられ店番もロクにできない、ちょっとオツムの弱い中年おやぢ。次男は、大学を出ても無職の飲んだくれプータロー。長女は、アーチェリーでメダルを獲るほどだが、かなり変人。そんな冴えない家族にとって、長男の可愛い娘だけが、明るい星のような存在。その愛する娘を怪物から奪還すべく、ダメ一家が憤然と闘いを挑む!
んだけど、もともとダメダメ人間の集まりなので、怪獣映画のヒーローみたいに、カッコよく闘えるはずもない。その要領の悪さ&ドヂぶりが滑稽だけど、どんなに頑張っても、必死になればなるほど、浮き彫りになる小市民の無力さが悲壮で、だんだん笑えなくなる。しかしながら、無力でも、守るべき救うべき愛する者がいる人間は、こんなにも勇敢になれるのか、と感動します。喜劇と悲劇が錯綜する展開に、観客は笑ったりシュンとさせられたり...
とんでもない緊急事態なのに、パニックになりつつも、どこか深刻さに欠けている国民の姿も、滑稽です。特に、怪物が初登場した河川敷のシーンが可笑しかった。河の中を異様な巨大生物が泳いでるのに、別に怖がりもせず、鯉にエサでもやるかのように、食べ物を河に投げる人々の暢気さときたら!あと、怪物に襲われて死んだ人々の合同葬儀会場で、悲しみに暮れる遺族に、駐車違反ですよ~!と係員が注意したり。おいおい!どこか変だよ韓国人!
環境汚染や反米感情(日本じゃなくて、ちょっと安堵)など、社会問題を皮肉った内容も、ブラックです。でも、韓国人じゃないと理解・共感できない部分も、多々あるのかな?
一家を演じた俳優たちは、みんな好演!
アホな長男ソン・ガンホ。下手な役者なら、イライラするようなキャラになるところですが、彼のピュアかつ迫真の演技によって、圧倒&魅了されるほど、愛しく悲しい男に。
TVドラマ「1%の奇跡」のハラボジが、財閥主から一転して、貧乏一家の爺さんに。悲しいほど息子に愛情深い父親を、味わい深く演じていて、ホロリとさせます。
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もっと上手に、余裕をもって利用しないと。楽しいはずの映画鑑賞が、苦痛になっては、どーしようもありません。
「グエムル 漢江の怪物」
恥ずかしながら、この映画のタイトルを、ずっとグムエルだと思い込んでました。LOTRのアラゴルンも、私の中では長い間アラルゴンだったっけ...
噂通り、面白かった!何とか無理やり時間を作って、仕事帰りのクタクタな最悪のコンディションで観たのですが、まったく眠気を誘われませんでした。フツーの映画だったら、百発百中で爆睡してたでしょう。
ソウルを流れる川・ハンガン。その河川敷に、突如として出現した怪物と、怪物に娘を攫われた一家の死闘!
子供の頃から怪獣ものが好きで、いっとき流行った巨大生物のパニックものも、バカバカしい!と思いつつ、よく観てた私。どれもありきたりで、そのワンパターンが楽しいのですが、このグエムルは、かなり独特。それは、怪獣そのものよりも、主役の一家の個性や奮闘ぶりの面白さと、根底にあるシニカルな社会風刺が効いているからでしょう。
まず、主役の一家の情けないダメダメぶりが笑えます。
家長は、しがない駄菓子屋の爺さん。長男は、女房にも逃げられ店番もロクにできない、ちょっとオツムの弱い中年おやぢ。次男は、大学を出ても無職の飲んだくれプータロー。長女は、アーチェリーでメダルを獲るほどだが、かなり変人。そんな冴えない家族にとって、長男の可愛い娘だけが、明るい星のような存在。その愛する娘を怪物から奪還すべく、ダメ一家が憤然と闘いを挑む!
んだけど、もともとダメダメ人間の集まりなので、怪獣映画のヒーローみたいに、カッコよく闘えるはずもない。その要領の悪さ&ドヂぶりが滑稽だけど、どんなに頑張っても、必死になればなるほど、浮き彫りになる小市民の無力さが悲壮で、だんだん笑えなくなる。しかしながら、無力でも、守るべき救うべき愛する者がいる人間は、こんなにも勇敢になれるのか、と感動します。喜劇と悲劇が錯綜する展開に、観客は笑ったりシュンとさせられたり...
とんでもない緊急事態なのに、パニックになりつつも、どこか深刻さに欠けている国民の姿も、滑稽です。特に、怪物が初登場した河川敷のシーンが可笑しかった。河の中を異様な巨大生物が泳いでるのに、別に怖がりもせず、鯉にエサでもやるかのように、食べ物を河に投げる人々の暢気さときたら!あと、怪物に襲われて死んだ人々の合同葬儀会場で、悲しみに暮れる遺族に、駐車違反ですよ~!と係員が注意したり。おいおい!どこか変だよ韓国人!
環境汚染や反米感情(日本じゃなくて、ちょっと安堵)など、社会問題を皮肉った内容も、ブラックです。でも、韓国人じゃないと理解・共感できない部分も、多々あるのかな?
一家を演じた俳優たちは、みんな好演!
アホな長男ソン・ガンホ。下手な役者なら、イライラするようなキャラになるところですが、彼のピュアかつ迫真の演技によって、圧倒&魅了されるほど、愛しく悲しい男に。
TVドラマ「1%の奇跡」のハラボジが、財閥主から一転して、貧乏一家の爺さんに。悲しいほど息子に愛情深い父親を、味わい深く演じていて、ホロリとさせます。