まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

隠し撮り!どっきりカメラの恐怖

2006-10-10 | フランス、ベルギー映画
 おほかたの秋をば憂しと知りにしを 
 ふり捨てがたき鈴虫の声
 
 最近、つきあい悪いね!と言われます。すまん。このところ、心に悩むことがあって、静かな場所で勤行などに明け暮れてるから...などと、わけのわからない答えを返す私です。
 上司の男性(47歳、独身 共産党の志位センセイ似)と、こないだブックストアのレジ前でバッタリ。彼が手にしていた「パタリロ!」と「NANA」最新巻には、見て見ぬフリをした私です...
 
 「隠された記憶」
 超怪作「ピアニスト」のミヒャエル・ハネケ監督が、カンヌ映画祭で監督賞を受賞した、深層心理サスペンス。
 人気キャスターの自宅に届く、謎のビデオテープと不気味な絵...
 心理サスペンスといっても、どうせハリウッド映画や日本の2時間ドラマとは違う、ワケワカメ系だろうなあ。ハネケ監督だし...と覚悟して鑑賞。そのせいか、思ってたより難解でも退屈でもなかったことに、安心&ちょっと拍子抜け。
 といっても、やっぱワケわからん!な内容と展開です。え?何?何なの?は?あれ?何?どーいうこと?あれ?はあ!?という疑問符に、最後まで引っ張られるって感じ?気をもたせ引っ張るだけ引っ張っておきながら、何じゃそりゃー!?な、謎が解けないままなラストに、目がテンになります。
 犯人は、いったい誰だったの!?動機は!?
 世界が震撼する衝撃のラストシーン!って、はあ!?どこが!?
 意味があるような、ないような、思わせぶりなシーンにも???!?
 まったく真相が解からなかったのは、私の頭が悪いせいでしょうか。解ける人には解ける謎なのでしょうか。観客の想像に任せるなんて言わず、すっきり&はっきりしてよハネケ監督!バカは観ずともよい!とでも言いたげな監督の、意地悪で傲慢な手法に、お手上げ!
 やっぱサスペンスは、最後に犯人が銃で撃たれたり、崖の上で告白する系がいいです。
 謎は謎のままなのが、ドリルの答えを教えてもらえずにいるようなもどかしさですが...淡々としながらも、何だろう?どういうことだろう?と気にさせる展開は、集中力を要して目が離せないし、充満する静かな不気味さが、面白いです。
 あんなビデオ&絵を送りつけられたら、ほんと気持ち悪いだろうなあ。着替えや浮気現場を盗撮した内容のほうが、まだ意味が解かって対処のしようがある。あの絵も、幼稚さが返って、き○がいっぽくて怖い...
 主演のダニエル・オートゥイユ&ジュリエット・ビノシュは、パトリス・ルコント監督の「サン・ピエールの生命」以来の競演?
 オートゥイユは、個性強烈で味のある俳優だとは思うけど、彼とジェラドパだけは、お願いだから脱がないでー!!
 久々に見たJBさん。顔は、あんまし昔と変わってないけど、体型はオバさんになったなあ。腰まわりの肉付きが...
JB『ニコールやナタリー・ポートマンが、ハネケ監督の映画に出たがってるって?うふふ。ごめんなさいね。彼は、私のほうがいいみたい。キレイなだけじゃ、ダメってことかしら。死んだキエシロフスキ監督も、キミじゃないとダメとか言ってたっけ。そうそう、またミンゲラ監督やハルストレム監督からもオファーが(携帯が鳴る)もしもし?あらブノワ。いい子で留守番してる?レンタルDVD返却しといてくれた?私、今夜も撮影とパーティで帰れないから。子供の世話、よろしく!チャオ♪』
 な~んて、常に我が道を往く、余裕と自信ありげなJBが好きです。
 
 
コメント
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