まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

オリエント急行恋愛事件

2006-11-22 | フランス、ベルギー映画
 みのもんたが、某関西の大物タレントHに、思いっきり怒ってるとか。
 確かに、Hの番組は、私も前から目にあまるものがあるなあ、と眉をひそめていました。とてもじゃないけど、笑えないし。
 彼は全然イジメをしてるつもりはないんでしょうけど...彼のやってることを、面白いと思えるって、かなり危険なのでは?
 自分に逆らえない、力のない弱い立場の者たちは、バカにして痛めつけて笑いものにする。やられてる下っ端芸人は、仕事と割り切ってるんだろうから、構わないのでしょう。でも視聴者が、感覚が麻痺しちゃって、あれはイジメじゃない、と同じことをしたら...
 私の両親も、彼のバラエティ番組が好きで、いつもゲラゲラ笑いながら観てます。あれ、イジメだと思わない?と訊くと、面白いんだからいい!と答える両親。私は、背中に冷たいものを感じてしまいました...そばでは、高校生のダミアンも一緒に、笑いながら観てる...
 
 お松の独りフランス映画祭③
 「バルニーのちょっとした心配事」
 フランス映画らしい、エスプリの効いたオトナのコメディ。
 主人公の中年男が、二人の愛人(ギャル&男!)、そして妻との間で、さらに妻の愛人も加わって、すったもんだの恋愛騒動!
 主人公の三つ股ぶりが、スゴい。よほどの精力がないと、マネできません。
 それにしても。何でこんなオッサンが、女にも男にもモテモテなの!?性格も、わがまま&自己中だし、最悪のオヤヂじゃん!浮気や嘘の言い訳も、スゴい。『卑怯なマネも、勇気の一種だ!』とか。
 トンでもなく不誠実で利己的なオッサンだけど、何か憎めないオチャメさは、確かにある。これが、ニヤけた二枚目だったら、ほんと嫌らしいキャラになってただろうけど、あ~あ、しょーがねえオヤヂだなあ!と、あまり嫌悪なく笑えたのは、ファブリス・ルキーニのトボけた個性と芸達者ぶりのおかげでしょうか。
 妻役のナタリー・バイが、素敵です。円熟したオトナの女なのに、どこか愛らしさがあって、可愛い。目じりのシワさえ、魅力的。不自然なまでに加齢と闘うハリウッドや日本の女優は、見習うべき。こんな風に歳を重ねたいなあ、と思わせるナタリーおばさまです。
 愛人その①のフレンチギャル、マリー・ジランの、ハジけたお色気&元気娘ぶりも、チャーミング。愛人その②のイギリス男ヒューゴ・スピーアの、穏やかで知的な紳士ぶりにも、好感。
 後半、登場人物たちが乗り込んで、入り乱れる修羅場?のオリエント急行。乗ってみたいなあ。
 恋愛に関する台詞は、なかなか含蓄があって教訓になるし、ホントなら刃傷沙汰なドロドロ関係を、サバサバと受け入れるドライさが、いかにもフランス人って感じで面白いです。面白いけど、日本人には解せない感覚だよなあ。そんなんでホントにいいの!?みたいな...
 これって、日本のTVドラマでリメイクしたら、こんな感じだろうなあ。
 主人公 明石家さんま
 妻 風吹ジュン
 愛人①(ギャル) ユンソナ
 愛人②(男) 沢村一樹
 妻の愛人 小澤征悦
 
コメント
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