久しぶりに、試写会に行きました。
ポップコーンと肉マンの匂いに挟まれて、ちょっと胸が気持ち悪くなるのを我慢しながら、上映開始を待つ私。
テレビ新広島主催だったので、映画が始まる前に、男性アナウンサーの挨拶。
遅くに到着したため、前から2番目の席に座らざるを得なかった私。映画鑑賞には、かなりキツそうだが、おかげで男子アナは、至近距離でチェックできた。
今年入社した新人くんとか。背が高い~!わ、若い~!毛穴が見えるほど近くで...って、毛穴なんか見えん。肌ツルツルやんけ。最近の男性アナウンサーって、俳優やタレントも真っ青なイケメン多いよなあ。
目の前に立ってるので、鼻クソほじって食べるマネでもして笑わせてやろうか、なんてイタズラ心も抱いたが、可哀想なので、やめました。
ちなみに私は、広島テレビの長嶋くん&森くんが今、お気にです。
「トゥモロー・ワールド」
現代英国推理小説界の女王、P・J・ジェイムズ。アガサ・クリスティとは違って、奇抜な殺人トリックや意外な犯人で読者を驚かすのではなく、殺人の動機を重点に置いて、人間苦や原罪をミステリーの形で重厚に描く、かなり文学的な作風。どの作品も、読破するのは結構しんどいけど、強い衝撃と深い余韻を与えてくれます。人間って、何て醜くて愚かで悲しい生き物なんだろう、と。
そんなジェイムズ女史の、今のところ唯一の近未来小説「人類の子供たち」が、映画化。
舞台は、それほど遠くない未来のイギリス。世界中の女性は不妊症となり、もう何年も子供が誕生しない状態が続いていた...
怖い設定です。だって、こんなんありえな~い!話じゃないし。少子化が深刻な問題となっている今。この映画のように、明るい未来への希望さえ、だんだん失われているように思えて、ゾっとします。
子供が生まれなくなったことだけでなく、スモッグで覆いつくされた暗い空、汚物だらけの地上、横行するアナーキーな暴力。この映画の近未来世界は、混沌と汚濁と殺戮に支配されていて、まさに世も末な惨状。車やアンドロイドが空を飛ぶドラえもんの世界の前に、確実にこんな恐ろしい未来が来るだろうなあ、と暗澹となります。
そんな絶望世界の中、黒人の少女が妊娠するという奇跡が。人類唯一の希望をめぐって、恐ろしくも愚かな死闘が繰り広げられる...
少女と赤ちゃんを守ったり奪おうとしたりで、おびただしい血が流され、人々が死んでゆく。せっかく授かった希望なのに。ほんと人間って、愚かな生き物だと空恐ろしくなります。
ラスト近く、不法入国者収容所で勃発するテロリストと政府軍の殺し合いは、目を覆いたくなるほど、残虐で凄絶。その中を、少女と赤ちゃんを守りながら、決死で逃げ惑う主人公。もう、心臓に悪いほどハラハラします。
でも...人々が生まれたばかりの赤ちゃんを見た途端、激烈な殺し合いが、ピタリと鎮まるシーン。あれほど憎悪と恐怖で塗り固まっていた人々の顔が、優しくほころび、もはや敵も味方もなく、感動で身動きもできなくなる...この、希望と愛の大きな力を描いたシーンには、感激させられました。
人間にとって、何が最も大事なのか。それを失わないために、どうすればいいのかを、深く考えさせる映画です。
「天国の口、終わりの楽園。」で注目され、ハリポタ3の監督に抜擢された、メキシコ人のアルフォンソ・キュアロン監督。カメラワークや映像が、なかなか独特で面白いけど...暴力や殺戮シーンが、かなりリアルで怖いので、ハリポタファンの子供には、観せられません。
それほど大きな変化はないけど、やはりどこか現代とは違う趣の病んだ近未来世界も、不気味かつユニークです。
主人公役は、最近やたら売れっ子のクライヴ・オーウェン。無気力で虚無的な男が、いつしか命がけで闘うようになる姿を、熱演しています。が、ルックスがワタシ的には、ちょっとイマイチなんだよなあ。ジェラルド・バトラーだったらなあ、なんて思いながら観てしまった。
ジュリアン・ムーア、マイケル・ケインなど、大物俳優は重要な役だけど、あれ!?もう!?と唖然となるほど、早々と退場してしまいます。
テロリストのリーダー役、キウェテル・イジョホーが良い!「ラブ・アクチュアリー」「堕天使のパスポート」「キンキーブーツ」など、話題作続きの黒人俳優。近い将来、英国のデンゼル・ワシントンになるかも?
ポップコーンと肉マンの匂いに挟まれて、ちょっと胸が気持ち悪くなるのを我慢しながら、上映開始を待つ私。
テレビ新広島主催だったので、映画が始まる前に、男性アナウンサーの挨拶。
遅くに到着したため、前から2番目の席に座らざるを得なかった私。映画鑑賞には、かなりキツそうだが、おかげで男子アナは、至近距離でチェックできた。
今年入社した新人くんとか。背が高い~!わ、若い~!毛穴が見えるほど近くで...って、毛穴なんか見えん。肌ツルツルやんけ。最近の男性アナウンサーって、俳優やタレントも真っ青なイケメン多いよなあ。
目の前に立ってるので、鼻クソほじって食べるマネでもして笑わせてやろうか、なんてイタズラ心も抱いたが、可哀想なので、やめました。
ちなみに私は、広島テレビの長嶋くん&森くんが今、お気にです。
「トゥモロー・ワールド」
現代英国推理小説界の女王、P・J・ジェイムズ。アガサ・クリスティとは違って、奇抜な殺人トリックや意外な犯人で読者を驚かすのではなく、殺人の動機を重点に置いて、人間苦や原罪をミステリーの形で重厚に描く、かなり文学的な作風。どの作品も、読破するのは結構しんどいけど、強い衝撃と深い余韻を与えてくれます。人間って、何て醜くて愚かで悲しい生き物なんだろう、と。
そんなジェイムズ女史の、今のところ唯一の近未来小説「人類の子供たち」が、映画化。
舞台は、それほど遠くない未来のイギリス。世界中の女性は不妊症となり、もう何年も子供が誕生しない状態が続いていた...
怖い設定です。だって、こんなんありえな~い!話じゃないし。少子化が深刻な問題となっている今。この映画のように、明るい未来への希望さえ、だんだん失われているように思えて、ゾっとします。
子供が生まれなくなったことだけでなく、スモッグで覆いつくされた暗い空、汚物だらけの地上、横行するアナーキーな暴力。この映画の近未来世界は、混沌と汚濁と殺戮に支配されていて、まさに世も末な惨状。車やアンドロイドが空を飛ぶドラえもんの世界の前に、確実にこんな恐ろしい未来が来るだろうなあ、と暗澹となります。
そんな絶望世界の中、黒人の少女が妊娠するという奇跡が。人類唯一の希望をめぐって、恐ろしくも愚かな死闘が繰り広げられる...
少女と赤ちゃんを守ったり奪おうとしたりで、おびただしい血が流され、人々が死んでゆく。せっかく授かった希望なのに。ほんと人間って、愚かな生き物だと空恐ろしくなります。
ラスト近く、不法入国者収容所で勃発するテロリストと政府軍の殺し合いは、目を覆いたくなるほど、残虐で凄絶。その中を、少女と赤ちゃんを守りながら、決死で逃げ惑う主人公。もう、心臓に悪いほどハラハラします。
でも...人々が生まれたばかりの赤ちゃんを見た途端、激烈な殺し合いが、ピタリと鎮まるシーン。あれほど憎悪と恐怖で塗り固まっていた人々の顔が、優しくほころび、もはや敵も味方もなく、感動で身動きもできなくなる...この、希望と愛の大きな力を描いたシーンには、感激させられました。
人間にとって、何が最も大事なのか。それを失わないために、どうすればいいのかを、深く考えさせる映画です。
「天国の口、終わりの楽園。」で注目され、ハリポタ3の監督に抜擢された、メキシコ人のアルフォンソ・キュアロン監督。カメラワークや映像が、なかなか独特で面白いけど...暴力や殺戮シーンが、かなりリアルで怖いので、ハリポタファンの子供には、観せられません。
それほど大きな変化はないけど、やはりどこか現代とは違う趣の病んだ近未来世界も、不気味かつユニークです。
主人公役は、最近やたら売れっ子のクライヴ・オーウェン。無気力で虚無的な男が、いつしか命がけで闘うようになる姿を、熱演しています。が、ルックスがワタシ的には、ちょっとイマイチなんだよなあ。ジェラルド・バトラーだったらなあ、なんて思いながら観てしまった。
ジュリアン・ムーア、マイケル・ケインなど、大物俳優は重要な役だけど、あれ!?もう!?と唖然となるほど、早々と退場してしまいます。
テロリストのリーダー役、キウェテル・イジョホーが良い!「ラブ・アクチュアリー」「堕天使のパスポート」「キンキーブーツ」など、話題作続きの黒人俳優。近い将来、英国のデンゼル・ワシントンになるかも?