まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

観世音に似た女

2007-12-11 | 中国・台湾・香港映画
 近づくクリスマスに華やぐ街が、my lonelynessを募らせます...
 孤独が好きな俺さ~♪(寺尾あきら)きっと君は来ない~♪(山下たつろう)ぬくもりが欲しくて~♪(ZARD)水割りをください~♪(堀江じゅん)と、白い吐息まじりに寂しい歌ばかり口ずさみながら、今夜も家路についた私です...今年こそは、恋人はサンタクロ~ス♪(ユーミン)嬉しい楽しい大好き~♪(ドリカム)おまえと二人酒~♪(川中みゆき)な聖夜を過ごしたい...

 お松の第3回独り華流男前映画祭③
 「デスパレート 愛されてた記憶」
 女たらしの楊端は、美しい清掃員の安心に恋をする。元麻薬捜査官である安心は、悲しい過去と過酷な現実を背負う女だった...
 去年の大阪アジアン映画祭で見逃して、悔しい思いをした作品。DVDリリースになったので、早速。
 ヒロイン・安心が、その名に反して全然安心できない女なんです。関わる男たちを不幸にし破滅に導く悲しい運命の女、なんだけど、そんなフランス映画の魅惑的なファムファタールには見えないんだよなあ。ただの身勝手で考えなしな嘘つき女、みたいな。彼女にもう少し思慮分別、正直さがあれば、あそこまでメチャクチャ悲惨なことにはならなかったはず。安心の無謀で無分別な行動に、イライラさせられます。
 安心のせいで身を滅ぼす男たちが、ほんと可哀想!これは不吉な女、と気づいてて破滅するならまだしも、彼らは安心のことを善良で誠実な女と信じきってるので、よけい哀れ。特に旦那さん。あんな良い人を、よくもまあ。ひどい!
 安心と恋に落ちる青年・毛杰も、可哀想!安心が既婚者であることも刑事であることも知らず、結果あんなことに。復讐の鬼になるのも当然。楊端も、なぜか不幸になりに彼女を追っかけてくし。やめたほうがいいよ~!と心の底から思った。
 でも、いちばん可哀想なのは子供だよ。あんな可愛い子が...
 この映画を観たのは、もちろんニコラス・ツェーに逢いたかったからさ♪

 毛杰役のニコ。初登場シーン、水も滴るイケメンぶりこんな男の子が突然目の前に現れたら、安心じゃなくても一目惚れするよなあ。相変わらずカッコかわいいニコですが、なかなか出てこないし出番も少ないです。悲しい役だし。
 収穫だったのが、楊端役のリウ・コンロン。
       
 男らしく優しそうで素敵たまに田中よしたけに見えてしまうのは、目の錯覚よ!ニコとコンロン、E男ふたりに愛され、そして不幸にする安心が憎い!
 サスペンスもラブストーリーも、ちょっと中途半端でメリハリがないというか、すごくカッタルいので、気をつけないと睡魔が...全体的に、人間の宿業とか因果とか、抹香くさい宗教的ムードが漂ってるのが印象的です。
             
    コンロン、他にはどんな作品に出てるのでしょうか。また会いたい♪
コメント (2)
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