ダミアンと勉強中、彼の友達はどんな大学を受けるの?みたいな話が脱線して、こんな方向へ行ってしまいました...
私『Oくんって、礼儀正しくて賢そうな子ですよね。ちょっと池松壮亮に似てて可愛いし』
ダミアン『Oもあんたのこと、気にいっとるよ。面白い、可愛いよおったでえ』
私『え!?マ、マジっすか?!ひゃ~何か恥ずかし!Oくん、やっぱええ子じゃのお!今度来たら、小遣いあげんといけん♪』
バカみたいですが、内心ルンルンになってしまった私。今度Oくんと会ったら、ドキっとしちゃいそうなのも怖い。Oくんの言葉に“年寄りにしては”が略されてるということは、重々承知してるんですが。ここは頑張って、高校生相手に犯罪者になってみるべき?
お松の第3回独り華流男前映画祭⑤
「花蓮の夏」
台湾の花蓮市。小学生の頃からの親友同士である高校生のジェンシンとショウヘン。ジェンシンは転校生の少女ホイジャと親しくなるが、彼が本当に好きなのは...
ボーイズラブ大好きなYAOIの心を切なくキュン&萌えさせる、期待通りの作品でした。男同士の恋愛やセックスなんてオエッな人は、無理して観ないでね♪
ジェンシンとショウヘン、ホイジャの複雑で屈折した感情と恋心が、とても繊細に緻密に、かつ清爽に描かれています。3人のキャラや言動、ルックスも個性的で魅力的です。
ジェンシンは、優等生で内向的な文系の美少年(受)。ショウヘンは、劣等生だけど明るい体育会系のマッチョ男子(攻)。ボーイズラブの基本は守られてます。二人の想いと行動が、友情のエリアをはみ出しそうで、なかなかそうはならない。それがもどかしくて切ない!つっても、二人の仲の良さって誰が見ても、はじめっからラブラブのカップルなんだけどね。
↑どー見ても、単なる友達同士じゃねーよ↑
ジェンシンが熱い恋心と欲望を必死に抑えてるのに、何も気づかないショウヘンは、無邪気にジェンシンの想いを煽り募らせることばかりする。ああ~残酷!身も心も悶々、ちょっと精神的なバランスも崩しかけるジェンシンが、痛ましい。好きで好きでどーしようもない!それを口に出したら、気づかれたらショウヘンを失ってしまう、でも...つい、または故意に、あふれる想いの一滴をショウヘンへ落とすジェンシンの心情と衝動が、印象的なシーンや台詞で表現されています。
私が面白いと思ったのは、ジェンシンよりもショウヘン。彼って、謎なんだよなあ。わからない。見た目は完全にその気なんかないバリバリのノンケなんだけど、彼ってある意味、ジェンシン以上に危ない。いつでもどこでも、ジェンシンがそばにいないとダメで、べったり離れないし。どう考えても、それは明らかに嫉妬&独占欲だろ?な言動や表情をするし。見方によっては、ショウヘンの友情を逸脱したlove 密度のほうが、濃くて強い...
んで、ワタシ個人のYAOI的考察(妄想?)。
ジェンシンはショウヘンに、激しく恋をしていたんだけど、それはかなり肉体的な欲望が強い。ジェイシンが悩まされるのは、だいたいがショウヘンの裸を目の前にしたり、ショウヘンとスキンシップを交わしたりといったシーンばかりだったし。行きずりの男とエッチしちゃったり、ココロよりカラダの苦しみが深刻っぽい。
ショウヘンはジェンシンを、精神的に深く強く愛してたんだろうなあ。それが肉体の欲望につながらないだけで。幼い頃、自分を孤独から救ってくれたジェンシンは、ショウヘンにとっては絶対的、唯一無二な安心と信頼。ベタベタとジェンシンについて回り、彼の苦悩を察知できず一喜一憂するショウヘンは、まるでママを慕う小さい純真な子供です。
終盤になって、ついに友情の垣根を越えてしまう二人。そうしたのはショウヘンのほうだったのが、その時は何で?!と衝撃的&不可解だったけど...
ゲイではないショウヘンがジェンシンを抱いたのは、そうしないとジェンシンが自分から離れてしまうと恐れたからでは。一心同体、魂の半分側みたいな存在のジェンシンを、自分につなぎとめるための咄嗟の、決死の行為だったのではなかろうか。ジェンシンは一線を越えないようにすることで、ショウヘンは一線を越えることで。いつまでもそばにいたいという想いは同じでも、そのために守ることと壊すことに考え方も手段も別れてしまった二人が、とても皮肉で悲しい。
親友でも恋人でもなくなった二人が、激情をぶつけ合う海岸でのラストシーン。そこにもやはり、互いに望んでいるものとは違う、かみ合わない微妙なズレが感じられて、いろいろあったけどエッチして気持ちを確かめ合ってハッピーエンド♪な、お気楽ボーイズラブものとは違う余韻を残します。あの後、二人はどーなっちゃったのかなあ。親友に戻れたのか、それとも恋人になれたのか。私は、どっちでもない気がする...
ボーイズラブ世界において女は普通、単なるアテ馬ぐらいしか存在意味がないのですが、ホイジャはちょっとユニークなキャラでした。彼女もまた、ジェンシンとショウエンのどっちを愛してるのか謎っぽかったから。またYAOIの妄想的推測ですが、たぶんホイジャは愛するジェンシンと二人で、ショウヘンを共有したかったのでは?
主役の俳優二人が、ナチュラル&リアルで、すごく良かったです。
ジェンシン役のブライアン・チェン。デリケートだけど、ぜんぜんオカマっぽくもゲイっぽくもないです。シャープでクールなイケメンです。その思いつめた表情、狂熱を帯びた目つきは、ホントに相手役に恋してるのではと錯覚させるほど、真に迫ってます。
ショウヘン役のジョセフ・チャン。岡村隆史を精悍ワイルドにしたみたいな顔?美男でははいけど、めちゃくちゃ男らしいです。高校生役にしては、不自然なほど♂フェロモン放出してます。やたらと脱ぎます。常に汗でエロく濡れてるムッチムチの浅黒い肉体美は、ジェンシンよりもゲイの観客にアピってるみたいです。
難を言えば、二人とも老けてるわけではないけど、大人っぽいというか、少年というより青年に近い感じなので、あまり蒼々しさはないです。
いちばんの見所?である、ブライアンくんとジョセフくんが頑張った、スッポンポンのラブシーン。ドキっとするけど、そんなに扇情的ではないし、もう終わり?と拍子抜けするほど短いです。
レスト・チェン監督は、何と81年生まれ。若っ!透明感と陰影ある映像センスは、なかなかのもの。次回作も期待できます。
田園と海が静かに美しい花蓮市。花蓮って、きれいな名前の市ですよね。
私『Oくんって、礼儀正しくて賢そうな子ですよね。ちょっと池松壮亮に似てて可愛いし』
ダミアン『Oもあんたのこと、気にいっとるよ。面白い、可愛いよおったでえ』
私『え!?マ、マジっすか?!ひゃ~何か恥ずかし!Oくん、やっぱええ子じゃのお!今度来たら、小遣いあげんといけん♪』
バカみたいですが、内心ルンルンになってしまった私。今度Oくんと会ったら、ドキっとしちゃいそうなのも怖い。Oくんの言葉に“年寄りにしては”が略されてるということは、重々承知してるんですが。ここは頑張って、高校生相手に犯罪者になってみるべき?
お松の第3回独り華流男前映画祭⑤
「花蓮の夏」
台湾の花蓮市。小学生の頃からの親友同士である高校生のジェンシンとショウヘン。ジェンシンは転校生の少女ホイジャと親しくなるが、彼が本当に好きなのは...
ボーイズラブ大好きなYAOIの心を切なくキュン&萌えさせる、期待通りの作品でした。男同士の恋愛やセックスなんてオエッな人は、無理して観ないでね♪
ジェンシンとショウヘン、ホイジャの複雑で屈折した感情と恋心が、とても繊細に緻密に、かつ清爽に描かれています。3人のキャラや言動、ルックスも個性的で魅力的です。
ジェンシンは、優等生で内向的な文系の美少年(受)。ショウヘンは、劣等生だけど明るい体育会系のマッチョ男子(攻)。ボーイズラブの基本は守られてます。二人の想いと行動が、友情のエリアをはみ出しそうで、なかなかそうはならない。それがもどかしくて切ない!つっても、二人の仲の良さって誰が見ても、はじめっからラブラブのカップルなんだけどね。
↑どー見ても、単なる友達同士じゃねーよ↑
ジェンシンが熱い恋心と欲望を必死に抑えてるのに、何も気づかないショウヘンは、無邪気にジェンシンの想いを煽り募らせることばかりする。ああ~残酷!身も心も悶々、ちょっと精神的なバランスも崩しかけるジェンシンが、痛ましい。好きで好きでどーしようもない!それを口に出したら、気づかれたらショウヘンを失ってしまう、でも...つい、または故意に、あふれる想いの一滴をショウヘンへ落とすジェンシンの心情と衝動が、印象的なシーンや台詞で表現されています。
私が面白いと思ったのは、ジェンシンよりもショウヘン。彼って、謎なんだよなあ。わからない。見た目は完全にその気なんかないバリバリのノンケなんだけど、彼ってある意味、ジェンシン以上に危ない。いつでもどこでも、ジェンシンがそばにいないとダメで、べったり離れないし。どう考えても、それは明らかに嫉妬&独占欲だろ?な言動や表情をするし。見方によっては、ショウヘンの友情を逸脱したlove 密度のほうが、濃くて強い...
んで、ワタシ個人のYAOI的考察(妄想?)。
ジェンシンはショウヘンに、激しく恋をしていたんだけど、それはかなり肉体的な欲望が強い。ジェイシンが悩まされるのは、だいたいがショウヘンの裸を目の前にしたり、ショウヘンとスキンシップを交わしたりといったシーンばかりだったし。行きずりの男とエッチしちゃったり、ココロよりカラダの苦しみが深刻っぽい。
ショウヘンはジェンシンを、精神的に深く強く愛してたんだろうなあ。それが肉体の欲望につながらないだけで。幼い頃、自分を孤独から救ってくれたジェンシンは、ショウヘンにとっては絶対的、唯一無二な安心と信頼。ベタベタとジェンシンについて回り、彼の苦悩を察知できず一喜一憂するショウヘンは、まるでママを慕う小さい純真な子供です。
終盤になって、ついに友情の垣根を越えてしまう二人。そうしたのはショウヘンのほうだったのが、その時は何で?!と衝撃的&不可解だったけど...
ゲイではないショウヘンがジェンシンを抱いたのは、そうしないとジェンシンが自分から離れてしまうと恐れたからでは。一心同体、魂の半分側みたいな存在のジェンシンを、自分につなぎとめるための咄嗟の、決死の行為だったのではなかろうか。ジェンシンは一線を越えないようにすることで、ショウヘンは一線を越えることで。いつまでもそばにいたいという想いは同じでも、そのために守ることと壊すことに考え方も手段も別れてしまった二人が、とても皮肉で悲しい。
親友でも恋人でもなくなった二人が、激情をぶつけ合う海岸でのラストシーン。そこにもやはり、互いに望んでいるものとは違う、かみ合わない微妙なズレが感じられて、いろいろあったけどエッチして気持ちを確かめ合ってハッピーエンド♪な、お気楽ボーイズラブものとは違う余韻を残します。あの後、二人はどーなっちゃったのかなあ。親友に戻れたのか、それとも恋人になれたのか。私は、どっちでもない気がする...
ボーイズラブ世界において女は普通、単なるアテ馬ぐらいしか存在意味がないのですが、ホイジャはちょっとユニークなキャラでした。彼女もまた、ジェンシンとショウエンのどっちを愛してるのか謎っぽかったから。またYAOIの妄想的推測ですが、たぶんホイジャは愛するジェンシンと二人で、ショウヘンを共有したかったのでは?
主役の俳優二人が、ナチュラル&リアルで、すごく良かったです。
ジェンシン役のブライアン・チェン。デリケートだけど、ぜんぜんオカマっぽくもゲイっぽくもないです。シャープでクールなイケメンです。その思いつめた表情、狂熱を帯びた目つきは、ホントに相手役に恋してるのではと錯覚させるほど、真に迫ってます。
ショウヘン役のジョセフ・チャン。岡村隆史を精悍ワイルドにしたみたいな顔?美男でははいけど、めちゃくちゃ男らしいです。高校生役にしては、不自然なほど♂フェロモン放出してます。やたらと脱ぎます。常に汗でエロく濡れてるムッチムチの浅黒い肉体美は、ジェンシンよりもゲイの観客にアピってるみたいです。
難を言えば、二人とも老けてるわけではないけど、大人っぽいというか、少年というより青年に近い感じなので、あまり蒼々しさはないです。
いちばんの見所?である、ブライアンくんとジョセフくんが頑張った、スッポンポンのラブシーン。ドキっとするけど、そんなに扇情的ではないし、もう終わり?と拍子抜けするほど短いです。
レスト・チェン監督は、何と81年生まれ。若っ!透明感と陰影ある映像センスは、なかなかのもの。次回作も期待できます。
田園と海が静かに美しい花蓮市。花蓮って、きれいな名前の市ですよね。