まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

スカ子VSジョナ 愛欲デスマッチ

2007-12-28 | イギリス、アイルランド映画
 今年も、あと僅か。ワタシ的には特にコレといったことは起きなかった、例年以上に平和かつ無為な一年でしたけど、世間ではいろんな出来事がありましたね。といっても、今年の重大事件は!?と問われても、すぐにパっと思いつかない...もっともショッキングかつ驚いたのは、やはりZARD坂井泉水の急死でしょうか。それと、死刑執行の多さと執行された死刑囚の意外性。香川の事件も、暗く苦い後味を残しましたね。年の瀬になって、また恐ろしい殺人事件や暗殺・テロが多発してるのが、ほんと悲しいですよね。
 来年は世界中で、よきことあまたありますように!そして何より私自身に、ツイてるねノってるね♪なメガトン級のLUCKを!もちろん、皆様にもウルトラ・ハピネスをI wish!

 お松の独りイギリス&アイルランド映画祭④
 「マッチポイント」
 ウディ・アレン監督が、初めてホームグランドのニューヨークを飛び出し、ロンドンを舞台にした作品を作ったことが話題に。
 元テニスプレイヤーのクリスは、金持ちの娘に見そめられて上流社会への仲間入りを果たす。だが、蠱惑的なアメリカ女ノラとの情事が思わぬ落とし穴に...
 せっかく金持ち女をコマして成り上がったのに、聞き分けのない愛人に騒がれてウザい&ヤバい状況になり、とうとう...内容そのものは、ワイドショーや三面記事をにぎわす俗な男女の痴情のもつれ。むかし懐かしウィークエンダーの再現ドラマっぽくて面白いです。
 有名な観光名所、ギャラリーやカフェ、公園、街角etc.ロンドンの風景がとても魅力的で、また行きたくなりました。イギリス上流階級の人々のスノッブさが、ライフスタイルや何気ない会話で描かれていたのも楽しかったです。オペラも効果的に使われています。
 これって、やっぱコメディなのでしょうか?ところどころでクスっとさせられるんですよねえ。昼メロ調な前半よりも、悲惨陰惨な後半の展開のほうが、笑い度が高いってのが出色。ノラのプッツン的しつこさ、クリスの必死なごまかしぶり。二人の攻防に悲劇的な色合いは希薄で、かなり滑稽。明らかに笑いを狙ってます。だってウディ・アレン監督だもんね。基本的には、シニカルな喜劇なのです。
 テーマは、運?努力も大事だけど、大部分の幸不幸は運によって決められる。ネットに当たったテニスボールが、敵側に落ちて勝利するか、自分側に落ちて敗北するか。犯行の証拠品である指輪が、そんな運命のボールとして使われていたのも小粋。
 クリス役のジョナサン・リース・マイアーズが、かっこかわいい
     
 繊細で翳りがあるのは不変だけど、いい感じにモサくゴツくなってきてる最近のジョナ。さすがアイルランド男ですね。野望や欲望でギラギラ!なところは全然なく、優柔不断でズルいけど、淡々と優しくナイーブなキャラのクリスなので、悪い男には見えません。女の所有欲をかきたて、可愛さあまって憎さ百倍でイヂメたくなるタイプの男かも。ジョナのブルジョアファッションも素敵。彼って小柄?スラっとして見えるけど、脱いだらマッチョを通り越してデブ気味(腹が出てた!)でショック!
     
 ノラ役のスカーレット・ヨハンソンのbitchぶりが強烈で笑えます。まだ若いのに何でしょう、あの貫禄&挑発的なアバズレ演技は。ほとんど地でやってる?でも可愛いですよねえ。しかもエロい。脱がないのに、生半可な裸よりもエッチ。あれじゃクリスじゃなくても、男はコロリとなっちゃいます。でも、そう易々とは飼い馴らせない、キツい暴れん坊姫スカ子。触れたら必ずヤケドする女です。
 超生意気なところも、チャームポイントのひとつになってるスカ子。それが許されてるのは、やはり女優としての実力を備えてるからでしょう。大した実績も演技力もないのに、ただ可愛いというだけでゴーマンかましてる日本の某チンピラ小娘とは、生意気の質が違います。
 でもホント、スカ子みたいな可愛くてエロい、しかも若いのに演技も大胆で巧い、そして威風堂々に奔放な女優、日本にも出現してほしいなあ。もうオバハンなのに、まだ清純ぶってる気持ち悪くて変な女優ばかりな日本の映画&ドラマ、うんざり...
          
 援助交際上等!スカ子の爺ころがしに、ウディもメロメロ状態。すっかり骨抜きにされてるウディ爺さんは、スカ子に貢ぎ続け、じゃない、自作のヒロインを演じさせ続けてます
コメント (4)
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