


幼い頃からの仲間であるサミュエル、ティモシー、ジュリア、ヴァディム、ネストールは、パリのアパルトマンで念願のルームシェアを始める。家賃の半分は、資産家の息子であるサミュエルが負担していたが、医大に行かず役者を目指していたことが父親にバレて勘当されてしまう。無一文になったサミュエルは家賃捻出のため、仲間たちに黙ってドラッグ売人として稼ぐようになるが…
愛しのボーギャルソン、ピエール・ニネ





あいや~!ニネってる、じゃない、神ってる!サミュエル役のニネっち、やっぱ超絶カッコカワイいわ~



今回のニネっちも、ファンを失望させないイケメンぶり、そして卓越した演技でした。贅肉など縁なきスレンダーなスタイルのよさ、一緒のシーンだと他の俳優が可哀想になるほどの小顔、20代のツルツル美白肌、キラキラした大きな瞳、何でもない衣装なのに自然で小粋に見える着こなしetc.まさにパーフェクトな見た目に加え、さすがはヨーロッパ演劇界最高峰である国立劇団コメディ・フランセーズの座員だっただけあって、舞台で鍛えた声の美しいこと!フランス語はまったく解らないけど、ニネっちの喋るフランス語はまさに流麗な音楽のごとしです。役者志望の役なので、舞台稽古シーンもあり。舞台俳優なニネっちも素敵そう。


セザール賞主演男優賞を受賞した「イヴ・サンローラン」での渾身の演技も素晴らしかったけど、ニネっちって出演映画のほとんどはコメディなんですよね~。この映画の彼も、なかなかのコメディアンぶり。笑えるシーンいっぱいあります。特に好きなのは、パーティで倒れたおっさんに、無理やり人工呼吸させられるシーン。あと、仕方なく飲んだクスリのせいで、ハイになってしまい踊ったりするシーンも、おバカで可愛かった。劇中よく口にしてた『Yeppa!』(Yeah!を崩したもの?)も、若者っぽくて好き。

全体的にフランス映画らしからぬ、アメリカのおバカコメディっぽい映画です。下ネタ、おゲレツなシーンも多々あり。そーいうの私、嫌いじゃないので無問題でしたが。ハミ○ン写真とか、フルチン(デカいイチモツ、ボカシなしでモロ見え!)のマッチョ男二人に挟まれるサミュエルとか。極めつけは、ティモシーが同じアパルトマンに住む小うるさい老人の部屋の前で脱糞!ウ○コばっちり映ってるし!ハッパを栽培したり売ったりする5人ですが、ジェームズ・フランコの「スモーキング・ハイ」とかもですが、欧米のドラッグに対するユルさに驚き。こんな内容、日本ではコメディにできませんもんね~。仲良しで楽しそうな5人が愉快でしたが、若いうちはハッチャケてもいいとは思いつつ、もうちょっと真面目に暮らしてもいいのでは、とも思った。

アホの子ティモシー、わりと良識派なヴァディム、男前女子ジュリア、クールなヤリチン男ネストール。サミュエルの仲間たちのキャラ、演じた俳優たちもみんな個性的でチャーミングでした。特に、ティモシー役のフランソワ・シヴィルがキュートで笑えた。


「FRANK フランク」で、頑なにフランス語しか喋らないバンドメンバーを演じてたシヴィルくん。先述のウン○シーンとか、アホ演技が秀逸。ブサイクなようで、たまにスゴいイケメンにも見える不思議系男子です。ヴァディム役のイゴール・ゴテスマンは、太ってた頃のクリス・プラット似のポチャ系イケメン。彼はこの映画の監督も兼ねてます。ポップで楽しい演出は、なかなかの才気を感じさせました。サミュエルの寝坊癖とか、ティモシーのイタズラとかが、思わぬ事態の伏線となってたのも、上手な脚本だなと感心。
サミュエルがドラッグを売る金持ちマダム役で、大女優ファニー・アルダンがノークレジットでゲスト出演してます。彼女とその夫も珍妙で笑えた。5人が飼ってる犬が、すごい可愛かったです。パリの街並み、冒頭とラストのバリ島の海も美しかったです。




↑↓イケてるニネっち画像、集めてみました~




ニネっちの新作、フランソワ・オゾン監督の“Franz”は、来春日本公開決定
