まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

イケメンがサンタクロース♡

2021-12-24 | フランス、ベルギー映画
 師走のbeau garçon映画祭②
 「サンタクロース」
 6歳のアントワーヌは、サンタクロースのソリに乗って天国のパパに会いに行きたいと願っていた。クリスマスイヴの夜、アントワーヌの部屋のバルコニーに、サンタの扮装をした泥棒が落ちてくる。アントワーヌは彼をサンタクロースと信じ込んでしまい…
 クリスマスイヴですね!年の瀬になって、恐ろしい事件や悲しいニュースが連続し、心も凍てついてしまいそうになりますが、こんな時のこそ心温まる映画を観たいものです。でも私、ご存じの通り冷血人間なのでどんな映画を観ても、感動の涙なんて一滴もこぼしたことがない。そうなると自己嫌悪に陥るので、感動の涙を売りにしているような映画はあまり観ないようにしてます。あと、子どもと動物の映画も苦手。どうしても感動の押し売り、あざとさを感じてしまって…心温まる映画がほとんどなクリスマス映画も、何だか興ざめしてしまう。家族や恋人たちの愛とかに、あまり興味がないからでしょうか。他人の幸せを見せつけられても…ああ、こんなひねくれた自分がイヤ!そんな荒んだ私の心を癒してくれるのは、感動的な話ではなくイケメン!この映画も聖夜のぬくもりではなく、イケメン目当てで観ました(^^♪大好きなタハール・ラヒムが、相変わらずカッコカワいい!

 こんなイケメンサンタが窓から忍んできて、一夜だけの甘く熱いプレゼント♡なんて妄想、でも実際に入ってきたら、大声出して110番でしょうけどタハール、サンタに扮装した泥棒役なのですが、白髭で顔を隠していてもイケメンなのは一目瞭然。男くさいワイルドな風貌なのですが、童顔なので可愛いんですよね~。この映画の時はもう30後半だったはずですが、まだ若者っぽいです。笑顔の可愛さは映画界屈指!ほんとに人が善さそうで無邪気なんですよ。アントワーヌがまったく警戒せず、彼の言うことを何でも信じ込んでしまうのも理解できる。老若男女問わず篭絡してしまう人たらし笑顔。見た目も言動も粗野で怪しいけど、善人であることは隠せない役がピッタリなタハールです。

 タハールといえば、社会底辺でもがく小悪党、というのがオハコな役。今回も、厳格な格差社会の中で底辺生活から脱却できず、生きるために犯罪者になるしかなかった、みたいな悲しみを背負った役でした。生活や人生は荒んでるけど、心までは腐ってない役をやらせたら、世界一イキイキする俳優かも。アントワーヌに狼狽したりイライラしたりしつつ、彼のペースに乗せられて楽しそうな様子がコミカルで、喜劇もイケてるタハールでした。アントワーヌとは疑似父子みたいな感じになるですが、タハールが若く見えるので年の離れた兄弟にも見えた。

 クリスマス、少年と泥棒といえば「ホームアローン」ですが、ケビンもマコーリー少年も苦手!大人を出し抜こうとする小賢しいガキは好きじゃない!この映画のアントワーヌと演じてたヴィクター・カバル少年は、とにかくピュアで可愛い!純真すぎて大丈夫?な子でしたが、そこが笑えました。これはサンタの弟子になるための修行と信じ込んで、泥棒の言いなりになって空き巣の片棒を担ぐアントワーヌ、夜に屋根から屋根を移動したり、ロープを使って窓から侵入したり、その度胸と身体能力の高さはダタ者じゃない!ヴィクターくんは、可愛いんだけどちょっとK室M子さん似て見えた。M子さんとその亭主のほうが、この映画の二人よりよっぽど凶悪な(税金)泥棒ですよ!

 偽サンタとアントワーヌの泥棒コンビネーションがコミカルに楽しく描かれてるのですが、子どもを騙してあんな危険な目に遭わせて窃盗させて、よく考えたら泥棒どころか悪質な児童虐待です。アントワーヌが夜中にいなくなってることに気づかないママンもどうかしてる!ラストにはほっこり。やっぱあの二人は運命で結ばれた仲だったんですね。アントワーヌが高校生ぐらいになったら、父と子みたいな関係ではなくBLに発展してほしいものです(^^♪
 世界一美しいと言われているパリのクリスマスの風景が、心をときめかせてくれます。エッフェル塔やシャンゼリゼ通りなど、高い屋根の上から見渡せる聖夜のパリの街並みがファンタジックでした。

 ↑ 「モーリタニアン 黒塗りの記録」こっちでは年内公開されなかった😢来年も母国フランスだけでなく、英語圏の映画の公開も控えている国際俳優タハールです
コメント (3)
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