まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

星屑のロストボーイズ

2016-12-08 | イギリス、アイルランド映画
 ファンタビ日本公開記念!師走の英国男優祭①
 「僕が星になるまえに」
 ガンで余命いくばくもないジェームズの、死ぬ前にいちばん好きな場所であるウェールズのバラファンドル湾に行きたい、という願いをかなえるべく、親友のデイヴィー、マイルズ、ビルは、ジェームズを連れて旅に出る。ジェームズには胸に秘めた目的があったが…
 今をときめくベネディクト・カンバーバッチ主演作。当時30歳ぐらい?若い!肌もつるつるで、シワひとつありません。
 病魔におかされた役らしく、やつれて青白い顔色。とても病気には見えないんですけど?!な、役づくりできてな中途半端俳優とは、やっぱ違いますよね~。知性と教養がありすぎるせいで、ツンと傲慢な奴と誤解されるけど、根は善良で優しく、KYっぽい言動も実は天然なだけ、という役がハマるバッチさんですが、今回のジェームズもそれに近い感じ、だけどシャーロクとかに比べると、他人への気遣いや思いやりも持ち合わせてるバッチさんでした。

 親友3人と旅に出る 。みんなに守られ大切にされ、まるで女王さまのようでした。ジメジメメソメソした、あざといまでに泣かせようとする押し付けがましい感動系お涙ちょうだいではなく、病気や死までもジョークのネタにしてクスっと笑わせるなど、イギリスらしい皮肉なユーモアがいい感じでした。

 男4人の旅も楽しそうで、仲間に入りたいと思った。文字通り転げまわったり、バカやって大はしゃぎしたり、くだらないことでケンカしたり、すっかり少年に戻ってる4人が可愛かったです。屈託なく愉快に過ごしながらも、時おり襲ってくるジェームズの病苦や、浮きぼりになるそれぞれが抱えてる切実な問題など、束の間の現実逃避が夢のように儚く切なかったです。でも友情物語は、やっぱ女より男のほうが甘酸っぱく優しい。女はシビアで現実的だから、センチメンタルになれない。少女になんか戻れないもんね。この映画とは真逆な、恨みや憎しみをぶつけ合う怖い映画のほうが、女には合ってる

 若くして死ななければならないジェームズですが。可哀想だけど、羨ましくもありました。死の間際で、あんなに愛されていると実感できて。一度も愛されていると感じることができず長生きするほうが、むしろ不幸ですよね~…仕事も恋愛もうっちゃって、ジェームズに寄り添う3人の優しさ、自己犠牲が尊かったです。あんなに献身的に真剣に向き合えるなんて、もう友情じゃなくて愛情です。私には誰も向き合ってくれないし、私も向き合わない。こういう映画を観ると、自分の孤独を痛感しますわ~。
 この映画、ほぼ男4人だけしか出てこないのですが、否が応でも期待しちゃうBL気配も展開もなし。ジェームズがひょっとしたら…?なニュアンスは感じられたけど、かなり曖昧だったし。腐としては、もうちょっと分かりやすくはっきり、ばっちりガッツリなBLシーンが欲しかったかもBL色が希薄だったのが惜しい。

 ラストの4人の決断、行動は、賛否両論あるでしょう。悲しいけどホっとした、というのが私の感想ですが。あれ、後が大変だろな~。一生心から消えない、あれで本当に良かったんだろうか、と問い続ける苦悩になるだろうし。でもあれも、自分のことよりも相手を大事に想う愛がないとできない決断と行動でした。 
 荒涼とした海を臨む断崖など、イギリスといえばの風景も美しく撮られていました。イギリスの片田舎で暮らしてみたいな~…

 ↑カッコつけてる時よりも、おどけてる時のバッチさんのほうが好きです。「ドクター・ストレンジ」日本公開が待ち遠しい♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Yeppa!ニネってるフレンズ

2016-12-06 | フランス、ベルギー映画
 「Five」
 幼い頃からの仲間であるサミュエル、ティモシー、ジュリア、ヴァディム、ネストールは、パリのアパルトマンで念願のルームシェアを始める。家賃の半分は、資産家の息子であるサミュエルが負担していたが、医大に行かず役者を目指していたことが父親にバレて勘当されてしまう。無一文になったサミュエルは家賃捻出のため、仲間たちに黙ってドラッグ売人として稼ぐようになるが…
 愛しのボーギャルソン、ピエール・ニネ主演作を観ることができました~まんもすラッキー

 あいや~!ニネってる、じゃない、神ってる!サミュエル役のニネっち、やっぱ超絶カッコカワイいわ~日本やハリウッドの、一般人よりはちょっとイケメン的なレベルじゃないんですよ。某事務所のタレントがイケメンだと洗脳されてる人が見たら、ほとんど宇宙人的な美男子なんです。美しいけど、ちょっとファニーな感じも独特。そして、ニネっちのトレビアンなところは、どんなにカッコつけても納得できるルックスなのに、気取りとかナルシーさが前前前世ないところ。すごい善人っぽくて親しみやすいんです。かといって、下品さとかビンボー臭さなど微塵もなく、選ばれし者にしかない優美さ、高級感も放ってる。ニネっちって、何だかオードリー・ヘプバーンとカブるんですよね~。

 今回のニネっちも、ファンを失望させないイケメンぶり、そして卓越した演技でした。贅肉など縁なきスレンダーなスタイルのよさ、一緒のシーンだと他の俳優が可哀想になるほどの小顔、20代のツルツル美白肌、キラキラした大きな瞳、何でもない衣装なのに自然で小粋に見える着こなしetc.まさにパーフェクトな見た目に加え、さすがはヨーロッパ演劇界最高峰である国立劇団コメディ・フランセーズの座員だっただけあって、舞台で鍛えた声の美しいこと!フランス語はまったく解らないけど、ニネっちの喋るフランス語はまさに流麗な音楽のごとしです。役者志望の役なので、舞台稽古シーンもあり。舞台俳優なニネっちも素敵そう。

 セザール賞主演男優賞を受賞した「イヴ・サンローラン」での渾身の演技も素晴らしかったけど、ニネっちって出演映画のほとんどはコメディなんですよね~。この映画の彼も、なかなかのコメディアンぶり。笑えるシーンいっぱいあります。特に好きなのは、パーティで倒れたおっさんに、無理やり人工呼吸させられるシーン。あと、仕方なく飲んだクスリのせいで、ハイになってしまい踊ったりするシーンも、おバカで可愛かった。劇中よく口にしてた『Yeppa!』(Yeah!を崩したもの?)も、若者っぽくて好き。

 全体的にフランス映画らしからぬ、アメリカのおバカコメディっぽい映画です。下ネタ、おゲレツなシーンも多々あり。そーいうの私、嫌いじゃないので無問題でしたが。ハミ○ン写真とか、フルチン(デカいイチモツ、ボカシなしでモロ見え!)のマッチョ男二人に挟まれるサミュエルとか。極めつけは、ティモシーが同じアパルトマンに住む小うるさい老人の部屋の前で脱糞!ウ○コばっちり映ってるし!ハッパを栽培したり売ったりする5人ですが、ジェームズ・フランコの「スモーキング・ハイ」とかもですが、欧米のドラッグに対するユルさに驚き。こんな内容、日本ではコメディにできませんもんね~。仲良しで楽しそうな5人が愉快でしたが、若いうちはハッチャケてもいいとは思いつつ、もうちょっと真面目に暮らしてもいいのでは、とも思った。

 アホの子ティモシー、わりと良識派なヴァディム、男前女子ジュリア、クールなヤリチン男ネストール。サミュエルの仲間たちのキャラ、演じた俳優たちもみんな個性的でチャーミングでした。特に、ティモシー役のフランソワ・シヴィルがキュートで笑えた。

 「FRANK フランク」で、頑なにフランス語しか喋らないバンドメンバーを演じてたシヴィルくん。先述のウン○シーンとか、アホ演技が秀逸。ブサイクなようで、たまにスゴいイケメンにも見える不思議系男子です。ヴァディム役のイゴール・ゴテスマンは、太ってた頃のクリス・プラット似のポチャ系イケメン。彼はこの映画の監督も兼ねてます。ポップで楽しい演出は、なかなかの才気を感じさせました。サミュエルの寝坊癖とか、ティモシーのイタズラとかが、思わぬ事態の伏線となってたのも、上手な脚本だなと感心。
 サミュエルがドラッグを売る金持ちマダム役で、大女優ファニー・アルダンがノークレジットでゲスト出演してます。彼女とその夫も珍妙で笑えた。5人が飼ってる犬が、すごい可愛かったです。パリの街並み、冒頭とラストのバリ島の海も美しかったです。

 ↑↓イケてるニネっち画像、集めてみました~

 ニネっちの新作、フランソワ・オゾン監督の“Franz”は、来春日本公開決定去年機内で観た「パーフェクトマン 完全犯罪」も、年明け開催の未体験ゾーン映画祭で上映されるみたいです。ニネっちファンには嬉しい年になりそう(^^♪旧作のラブコメ映画も、DVDスルーでいいので観たいな~
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カエル男の殺人遊戯!

2016-12-04 | 日本映画
 「ミュージアム」
 連続猟奇殺人事件を捜査する刑事の沢村は、幼い息子を連れて家を出た妻が、事件の被害者たちと繋がりがあることに気づく。消えた妻子を探す沢村の前に、謎のカエル男が現れ…
 うちのトイレには、ダミアンが読んでる漫画がいつも置いてあります。その中に、最近TVですごく宣伝されてる、小栗旬主演で映画化されたものもありました。何の気なしに手に取って読んでみたら、思いのほか面白かったんです。俄然、映画版も観たくなってしまい、映画の日にI went to 映画館(^^♪
 ウゲゲなグロい猟奇殺人や、犯人の異常な自己顕示欲とか、アメリカのTVドラマ「クリミナル・マインド」とか「ハンニバル」とかで、さんざん使い古された内容や描写で、特に目新しさとか驚きはなかったです。猟奇サイコものが好きな人なら、いつもの白米食べるような印象、感想かも。私はこういうの好物じゃないので、恐怖とかサスペンスを楽しむよりも、犯人めんどくさいことするな~この努力やセンスをもっといい形で役立ててほしいな~と苦笑するばかりでした。劇中の猟奇殺害方法と凝った死体展示の、これって確実に笑いを狙ってるよな的なところが、ハンニバルとよく似てました。

 わけのわからない異常な犯罪は、実際にもよく起きているけれども。この映画のような猟奇連続殺人は、まずありえません。ほとんどファンタジーで、その非現実さはファンタスティック・ビースト級かもしれません。そう、猟奇殺人ものはファンタジー。なので、ありえねー!点をあげつろうなんて、野暮なことはしたくありません。そのありえねー!点を笑うのも、このジャンルを楽しむ手段だと思います。とは申せ、どうしても気になることがいくつか…
 私が最も不思議に思ったのは、カエル男がいったいどうやって、裁判員たちの詳細な個人情報を得たのか、ということ。あと、被害者を生きたまま殺人現場に運んでたのがミラクルだった。子どもを収納ボックスに入れて運ぶのもかなりの重労働ですが、尾野真千子までいともたやすく!すごい怪力!第二の被害者である引きこもりのデブとか、いったいどうやって運び出したんだ?!しかも両方とも、マンションとかアパートからだし。目撃者がいなかったのもウルトララッキーです。それと、あんな怪しい異様なカエル男が、白昼の街中で走り回ってるのに、通行人にとってはまるで透明人間なスルーのされ方!

 猟奇サイコものはもう食傷気味ですが、この映画には私すごく感激しました。内容ではなく、キャストが素晴らしい!近年まれなほどのイケメン、男前祭りな映画でした!私が大好きな男優しか出てない、私が苦手な男優が出てない、という点もミラクルな作品。この手の映画にはたいてい顔を出してる某演技派気取り俳優とか、CMだけでオナカイッパイ!な某売れっ子俳優もいなかったのも、観に行った大きな理由かも。
 まず、主人公の沢村刑事役の小栗旬。

 オグリン、久々に見ましたが、いい男になったじゃん!短かめの髪、無精ひげもよく似合ってて、男の色気も出てきてます。スタイルのいい長身も相変わらずカッコいい。そしてオグリンといえば、瞳と声の美しさ!おっさんでもない、若造でもない、男としていちばんいい年頃に、オグリンもなったんですね~。男っぽくなってますが、雰囲気がすごく若々しいせいか、ちょっと疲れてヤサグレた男にも、捜査をリードする敏腕刑事にも、あまり見えなかったのはご愛敬。幼い子供がいるパパなオグリンは、なかなかナチュラルで素敵でした。実際のオグリンも、あんな優しいパパなのかな。オグリンみたいなパパ、いいですね~。妻は苦労しそうだが(笑)

 オグリン、ちょっと力が入りすぎ、オーバーすぎる演技が暑苦しく感じることもあったけど、今まで見たことなかったような渾身の熱演を披露してます。特にカエル男の屋敷で監禁されてるオグリンは、なかなか鬼気迫ってました。
 カエル男役は、話題を狙ったと思しきキャスティングの妻夫木聡。あのブッキーが殺人鬼役!が、この映画最大の売りでしょうか。

 「怒り」ではBL、今度は猟奇サイコ殺人鬼。ブッキー、頑張ってますね~。しゃべり方が何だか、今TVドラマで探偵役してる織田ゆうじみたいで笑えた。でもね~。ブッキー、ちっとも不気味でも怖くもなかったです。むしろ可愛かった。バケモノな特殊メイクしてるのですが、あれぐらいなら全然イケますわ。カエル男なブッキーと千原ジュニアなら、躊躇なく前者に抱かれますよ。「砦なき者」や「天国と地獄」など、悪役にも積極的なブッキーですが、どんな役しても可愛い!それは、ブッキーの武器でもあり弱点でもあります。でも、彼のチャレンジ精神とか気概は、それが演技に結びついてるか否かはさておき、素晴らしいといつも高く評価してる私です。

 主役二人もワタシ的には最高級のイケメンですが、脇を固めた男優たちもチョベリグ(死語)!まるで私のために集めてくれた?!かのようなメンツでした。
 沢村の後輩役は、最近売れっ子の野村周平。端正な顔立ちのイケメン!だけど、大学生にしか見えんかった。上司役の松重豊、シブい!松重さん、すごい背が高かったんですね!オグリンとか若い長身の俳優と並んでも、まったく見劣りしてなかった。先輩役の丸山智己、刑事よりも犯罪者側の顔ですが、そこが好き!そして、スラっとスレンダーな長身で超スタイルがいい~!モデルみたい!そして、同僚役に淵上泰史!フッチー出てるの知らなかったので驚喜!役も存在感も、「S 最後の警官」同様にモブなのですが、イケメンなのでやっぱ目立つんですよね。彼も無精ひげが似合ってた。遺族のもとに、オグリン、野村くん、フッチーが聞き込みに来るのですが、この3人に囲まれるなら容疑者になるのも悪くないな、と思いました。

 沢村が高校生の時に殉職した亡父役で、大森南朋もチョコっと出演。ナオさんもいい男!最期のシーン、ちょっとカッコつけすぎで笑えた。フッチー出演は、今回もナオさんのバーターみたいですね。
 沢村の妻役の尾野真千子、サバサバしてるので嫌いじゃないのですが、ガサツで下品な感じがする。妻の言動にも共感できなかった。家庭を顧みない夫に怒って家出とか、どうなの?無職とか浮気とか暴力とかなら解かるけど、優しいし仕事熱心な夫じゃん。私なら、妙に家庭的で神経がこまやかすぎる夫よりも、無頓着に優しい沢村みたいな夫のほうがいい!しかも公務員でイケメンときてる。大事にせんとバチが当たるわ。

 ↑男として俳優として、脂がのってくる年齢になったオグリン&ブッキー。大人の恋愛映画とかで、男の色気ある演技を期待
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

N.Y.壊滅!魔法どうぶつ襲来

2016-12-02 | イギリス、アイルランド映画
 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
 1926年のニューヨーク。イギリスから魔法動物学者のニュート・スキャマンダーがやって来る。あるアクシデントで、彼のスーツケースの中に潜んでいた魔法動物が逃亡してしまい…
 恥ずかしながら、ハリー・ポッターシリーズはTVで第1作目しか観てない私。無謀とは思いつつ、このシリーズ最新作にして番外編?を観に行ってしまいました~
 それにしても。最近は、スターウォーズとかXメンとか、いったいどこまで引っ張るの?なシリーズもの、多いですよね~。話の続きのみならず、サイドストーリーとか脇役を主役にしたりのスピンオフとかリブートとか、まさに搾れるだけ搾りとる、といった商魂逞しさ。ハリー・ポッターの話じたいは終わったらしいですが、金の成る木をそう簡単に伐採するはずもなく、大方の予想通り装いをあらたに復活。このハリポタ新編も、すでにシリーズ化が進行してるとか。原作者のローリング女史は、製作だけでなく脚本も担当してるんだとか。どんだけ稼ぐ気よ!
 先述した通り、ハリポタに関しては無知に等しい私。ハリーいつ出てくるの?と、映画の中盤ぐらいまで本気で思ってましたハリポタファンなら、シリーズとの繋がりとか重なる部分とかが楽しめたんだろうな~。まるで私、カープのことも野球のことも全然わかってないのに話題や人気に便乗する、にわかカープ女子になったような気分です

 結論をぶっちゃけてしまえば、お金かけて作ったお子ちゃま映画です。ポケモン、妖怪ウォッチな内容。私のような童心のかけらも残ってないおっさんが楽しめる映画ではりません。現実的な考え方が邪魔をして、ファンタジーワールドに入っていけないんですよね~。ほんと、損な性格した自分がイヤです。劇中の魔法や魔法界のシステムに関して、???な部分も多々あったのですが、そんなことも知らないのかよ!とハリポタファンの皆さまに無知を叱られそうなので、疑問点は列挙しないでおきますひとつだけ、でも教えてください!ニュートって魔力であちこちにワープできるのに、どこでもドアみたいにトランクで移動できるのに、どうしてイギリスから遠路ニューヨークまで、わざわざ船に乗って来たのですか?そこだけ知りたいの!

 ファンタジーシーンの映像は圧倒的かつ美しくて、およそ目を驚かすばかりです。昔の稚拙な特撮とかに比べると、まさに魔法のような技術の進化です。魔法動物の動きとか、CGなんだけどリアルでスゴいな~と感嘆。魔法動物大暴れとか、NYパニックとか、何だかジュラシック・パーク、ゴーストバスターズみたいだった。
 ファンタジーが苦手ということもあるのですが、登場人物たちにあまり魅力を感じられなかったのも、映画にハマれなかった大きな理由かも。まず、主人公ニュートが…よく考えたら彼って、とんでもない大迷惑な危険人物ですよね~。魔法動物…ファンタスティックビーストと言えば聞こえは可愛いが、はっきり言ってモンスター、化け物をボロいトランクに詰め込んで、不用意にバラまいたり。ペットの管理ができてない、最近問題になってる無責任飼い主じゃん!ドーベルマン反町も真っ青です。大都市に危険物持ち込み、それによってパニックや不安を引き起こすとか、ニュートがテロリストに見えてしまいました。ニュート含め、魔法界の人々も人間にとっては大迷惑な存在に思えた。人間は危険、怖い、とか言ってたけど、あんたらのほうがよっぽどヤバいよ!9・11どころじゃない破壊行為にドン引き。あれで死人が1名だけだなんて、ありえん!魔法で元に戻して記憶消せばいい、という安易な解決にも納得できなかった。
 ニュート役は、「博士と彼女のセオリー」でオスカーを受賞、「リリーのすべて」も強烈だったエディ・レッドメイン。

 こだわりが強いオタクっぽいインテリ、ちょっと浮世離れしたフワフワしたニュートのキャラは、ホーキング博士やリリーと共通していてました。上品で優しそうだけど、常人とは異なる世界を見てるような目つきとか、青白い不健康そうな窶れ顔とか、エディって何か怖いんですよね~。童顔で若く見えるけど、やっぱどこからどう見ても若者ではないエディ、ニュートって原作では何歳なのかは不明ですが、もうちょっと若い俳優のほうが適してたかも?
 私はエディasニュートよりも、断然コリン・ファレルasクレイヴスのほうが好き!ハリポタ完全無知なくせに、この映画を無茶を承知で観たのは、コリンに会いたかったからです♪

 魔法界の司法長官?みたいな身分で、何か企んでる怪しい役。コリンもこういう役、するようになったんですね~。痩せてヒゲなしだと、若く見えます。黒い衣装も似合ってて素敵。魔法を使うシーンも、エディよりカッコよかったです。嬉しかったのは、クレイヴスがそこはかとなくゲイっぽい、ていうか、ゲイの男の子をたぶらかし利用する悪い色男っぽかったこと。

 ある重大な秘密を抱えてる青年クリーデンスを、優しく甘く、時にドSな態度で手なずけるクレイヴス。クレイヴスを信頼し、ほとんど恋してるような美青年クリーデンス…クレイヴスの、ほとんど色仕掛けに近い篭絡ぶりが、なかなか萌え~でした。ラストの二人の決裂も、ほとんどゲイカップルの痴話喧嘩。クリーデンスを上手く騙し通せなかったせいで、とんでもないことになってしまいましたねクリーデンス役のエズラ・ミラーの、どよよ~んとしたネクラぶりとオカッパ頭も、なかなかのインパクトでした。

 ラスト、悪の黒幕役で大物スターが登場してビツクリ!かつては超絶男前で、私も大好きだった彼ですが、今ではすっかりキワモノなおっさんと化してしまい、とうとうハリポタ映画の悪役…まさに第二のミッキー・ローク。次回から、本格的な登場なのでしょうか。そうなると、コリンはもう出ないってことになりますよね?なら、この新章シリーズも、これで観おさめになりますわ

 
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする