我、再び駆ける。

ADV150・MT-03・4D9マジェスティなどを購入したことから、これらのバイクについて紹介していくブログです。

鶉野飛行場のレプリカ紫電改を観察する。

2019年06月13日 | ミリタリー
今回は6/9から公開となった、鶉野飛行場のレプリカ紫電改を観察して行きましょう。先ずはいろんな角度からの紫電改です。






























続いて詳細です。フラップ部分には、何度も見た零戦の実機同様、「フムナ」の注意書きが書かれていました。



続いて20mm機銃。内側200発。外側250発の携行弾数ですが、銃口がラッパのように広がっています。このあたりは、九九式二号20mm機銃を正確に再現されています。



「足掛」「手掛」などの文字が見受けられますが、このあたりは見学者に分かり易くするため、あえて書かれたのでしょう。実機には書かれていないと思います。



銘板です。「紫電二一型」(21型)とは紫電改の正式名称で、改良前の「紫電」は11型でした。10の桁の「2」は、機体としては二番目のタイプ。1の桁の「1」は、搭載するエンジンの一番目のタイプ(つまり最初のタイプ)を表しています。これは海軍機統一の型式の付け方です。



エンジン・カウルから見えるのは、搭載された「誉」エンジン。一度の本物の「誉」を見て触ったことがありますが、空冷用の冷却フィンは1mmあるか無いかの薄さで、ビッシリと並んでいました。そこまで忠実に再現する予算がなかったのか、はたまた単に省略されたのでしょう。



風防前面。実機の前面ガラスは、20mmのアクリル板の3枚重ねでした。ガラス面の奥は、実機の場合、98式式射爆照準器1型という照準器でした。



操縦席内部は丁寧に再現されているようです。






「潤油槽入口」とは、エンジンオイル注入口です。



レプリカ紫電改で一番気になったのが、引込脚部分。先ず機体内部が若竹色に塗られていません。また赤四角のスプリングは何???この細いスプリングでは、重い主脚を上げれないでしょう。さらに増槽タンクに懸架金具が細く、これでは250L(だったかな?)の増槽タンクを支持できないと思います。それでもブレーキ用の油圧ホースは再現されていました。



車輪カバーの青・黄・赤色のラインは、機体の荷重状態を知る目安です。赤色のところにカバーが重なれば、重荷重。青色であれば軽荷重であることが分かります。



レプリカですので、排気管は真新しく・・・スピンナー部分は、実機では回して外せるようになっていたはずです。(プロペラ点検のため)



昇降舵(エレベーター)の赤四角部分は調整用のタブですが、実機では赤文字で「サワルナ」と書かれていたことでしょう。



翼端灯は点灯されていました。



レプリカ紫電改の製作状況が分かる、パネルが展示されていました。



外観だけでは分からない部分の詳細写真です。



操縦席の計器類も再現されているようです。



実機のタイヤも展示されていました。



以上で、レプリカ紫電改の紹介を終わります。総括というのも僭越ですが、とにもかくにもレプリカといえでも紫電改を間近で見れるのは嬉しいものです。後半は何か「アラ探し」になっていましたが、十分に満足できるものでした。
ちなみに、レプリカ紫電改の製作費は1,500万円。この限られた予算で枕頭鋲まで採用し、再現されたことに敬意を表します。
コメント (12)
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