また昨日の続きです。
フランク「ウィリーに会ったが“例の問題”は解決してない。君に近づかんように言っといた」「セキエラは?」「まだ来てない」「ウェルテック社の連中はハデに登場する気だ」「おい、見ろ! 背広姿のレオだ」。両脇を警官に挟まり、手錠をはめられたレオが登場。カメラマンのフラッシュの嵐。「聴聞会の後、自首したいと」「私が保証する。話があると言え。特にマイダニックとな」。
区長「手早く頼む」フランク「我々にとって命取りになるぞ」「我々だと? 彼は君の甥だろ? 君の問題だ」「私を見捨てる気か? 小切手のコピーは全部取ってある。その金で別荘を買ったくせに。シラは切らせん」。
ウィリー、フランク家のベッドの上に鍵を投げる。
区長「話し合いだと? 殺人事件だぞ。人が死んだんだ。取引などできん」フランク「この青年は犯してもいない罪に問われた。待てよ。あんたには関係ない、彼は私の甥だぞ。何としても助けるつもりだ。皆が満足いく道を考えよう。どうかな?」「彼は君の会社の裏話を話したい様子だ。誰もが聞きたいだろう。おい、マニー。暴露してどうなる? うまい解決法で解決すべきだ」「分かっとらんな。長年フランクや当局の連中に冷遇されてきて、やっと我々の優位を立てる時が来たんだ」。
エリカ「誰?」ウィリー、部屋の中から現れる。「鍵を返しに来た。君は聴聞会だと」「学校があって。レオの居場所は知らないわ」「あいつがどこにいるかは分かってる」。エリカ、秘かに警察への通報ボタンを押す。
ポール「アーサー、話があるとか?」フランク「来てくれ」。別室へ。「ディシピオ本部長だ。警察の本部長補佐をされてる」「困ったことになった。君の力がいる」「何なりと」「君の部下のリフキン巡査は記憶違いをしている」「確かかね?」「実はそうなんだ。事件の犯人ではない。巡査もケガで辛い思いをした。埋め合わせはするつもりだ。もちろん君にも協力してくれた礼をする。どのように分配しようと君の自由だ」「なるほど。君は無実かね?」レオ「そうです。真犯人も知ってます」「証言するかね?」「はい、もちろんです」「どうやら君の問題もうまく片付けそうだ」「リフキンは堅物とか」「確かに。だが彼は暴力をふるう傾向がある。できれば隠しておきたいはずだ。マニー、あとは君次第だ」「20%もらおう。全ての契約のな」「いいとも。妥当だろう」。握手するフランクと区長。
ウィリー、エリカに「レオは利口だ。俺もそうすべきだった。もう手遅れだ。きっと大丈夫だ。愛してる。エリカ。悪かった。俺から逃げないでくれ。君しかいない。心から愛してる。どこへ行く? 来い! レオに会うつもりか? お前らの関係にはヘドが出る!」「やめて! つきまとわないで!」。エリカ、2階から落ちる。ありえない姿勢で横たわるエリカ。
区長「皆さん、今晩は。(中略)我々は前例のない厳正かつ徹底的な内部調査を行いました。(中略)どうか皆さん、静粛に」。
車の中のウィリー、涙を流している。パトカーが近づく。警官「何事です? 警報で駆けつけました。免許証と登録証を。どうしました?」。ウィリー、両手を挙げる。警官「降りろ!」。警官、ウィリーを地面に押しつけ、手錠を後ろ手にはめる。(中略)泣き出すウィリー。
区長「内部捜査の結果、明らかになったのは、地下鉄での暴力や破壊行為の実態です。我々は断固として公共交通の安全を守り、ならず者の無法な行為を決して許しません。ゴルウィッツ氏の御遺族にお悔みを。(警官3人が入ってくる)誠に痛々しい悲劇です。ですが我々はこうして力を合わせ、(後ろを見てレオ、立つ)悲劇が繰り返されぬよう……」警官「オルチンさん、来ていただけますか? 娘さんが……残念ですが亡くなっているのが発見されました。お気の毒です」。崩れ落ちるキティは抱えられながら退場。フランクも後を追う。区長「皆さん、ご着席ください」。うつむくレオ。
昼間のフランク邸。喪中。フランク「レオ、君に言っておきたい。将来は心配するな。私には強力な友人が多い。我々を守ってくれる。司法長官のスタッフが君に会いたがってるそうだが、妙な気は起こさず、我々と共にいろ。(中略)」
公聴会。レオ「私は重要人物ではありません。ただひとえに汚職の実態を明らかにしたいだけです。(中略)」「汚職に関与している重要人物の名前を読み上げていただけますか?」「アーサー・マイダニック氏、シーモア・コーマン氏、フランク・オルチン氏、ポール・ラザリデスム氏、ウィリー・グティエレス氏。最後に一言。裏社会には守るべき“掟”があります。私は今“沈黙の掟”を破りました。(中略)近い将来、私の証言が正しい行いだったと評価され、後悔する必要がないことを心から信じています」。
地下鉄に乗り、遠くを見つめるレオの姿で映画は終わる。
文句無しに傑作でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)
フランク「ウィリーに会ったが“例の問題”は解決してない。君に近づかんように言っといた」「セキエラは?」「まだ来てない」「ウェルテック社の連中はハデに登場する気だ」「おい、見ろ! 背広姿のレオだ」。両脇を警官に挟まり、手錠をはめられたレオが登場。カメラマンのフラッシュの嵐。「聴聞会の後、自首したいと」「私が保証する。話があると言え。特にマイダニックとな」。
区長「手早く頼む」フランク「我々にとって命取りになるぞ」「我々だと? 彼は君の甥だろ? 君の問題だ」「私を見捨てる気か? 小切手のコピーは全部取ってある。その金で別荘を買ったくせに。シラは切らせん」。
ウィリー、フランク家のベッドの上に鍵を投げる。
区長「話し合いだと? 殺人事件だぞ。人が死んだんだ。取引などできん」フランク「この青年は犯してもいない罪に問われた。待てよ。あんたには関係ない、彼は私の甥だぞ。何としても助けるつもりだ。皆が満足いく道を考えよう。どうかな?」「彼は君の会社の裏話を話したい様子だ。誰もが聞きたいだろう。おい、マニー。暴露してどうなる? うまい解決法で解決すべきだ」「分かっとらんな。長年フランクや当局の連中に冷遇されてきて、やっと我々の優位を立てる時が来たんだ」。
エリカ「誰?」ウィリー、部屋の中から現れる。「鍵を返しに来た。君は聴聞会だと」「学校があって。レオの居場所は知らないわ」「あいつがどこにいるかは分かってる」。エリカ、秘かに警察への通報ボタンを押す。
ポール「アーサー、話があるとか?」フランク「来てくれ」。別室へ。「ディシピオ本部長だ。警察の本部長補佐をされてる」「困ったことになった。君の力がいる」「何なりと」「君の部下のリフキン巡査は記憶違いをしている」「確かかね?」「実はそうなんだ。事件の犯人ではない。巡査もケガで辛い思いをした。埋め合わせはするつもりだ。もちろん君にも協力してくれた礼をする。どのように分配しようと君の自由だ」「なるほど。君は無実かね?」レオ「そうです。真犯人も知ってます」「証言するかね?」「はい、もちろんです」「どうやら君の問題もうまく片付けそうだ」「リフキンは堅物とか」「確かに。だが彼は暴力をふるう傾向がある。できれば隠しておきたいはずだ。マニー、あとは君次第だ」「20%もらおう。全ての契約のな」「いいとも。妥当だろう」。握手するフランクと区長。
ウィリー、エリカに「レオは利口だ。俺もそうすべきだった。もう手遅れだ。きっと大丈夫だ。愛してる。エリカ。悪かった。俺から逃げないでくれ。君しかいない。心から愛してる。どこへ行く? 来い! レオに会うつもりか? お前らの関係にはヘドが出る!」「やめて! つきまとわないで!」。エリカ、2階から落ちる。ありえない姿勢で横たわるエリカ。
区長「皆さん、今晩は。(中略)我々は前例のない厳正かつ徹底的な内部調査を行いました。(中略)どうか皆さん、静粛に」。
車の中のウィリー、涙を流している。パトカーが近づく。警官「何事です? 警報で駆けつけました。免許証と登録証を。どうしました?」。ウィリー、両手を挙げる。警官「降りろ!」。警官、ウィリーを地面に押しつけ、手錠を後ろ手にはめる。(中略)泣き出すウィリー。
区長「内部捜査の結果、明らかになったのは、地下鉄での暴力や破壊行為の実態です。我々は断固として公共交通の安全を守り、ならず者の無法な行為を決して許しません。ゴルウィッツ氏の御遺族にお悔みを。(警官3人が入ってくる)誠に痛々しい悲劇です。ですが我々はこうして力を合わせ、(後ろを見てレオ、立つ)悲劇が繰り返されぬよう……」警官「オルチンさん、来ていただけますか? 娘さんが……残念ですが亡くなっているのが発見されました。お気の毒です」。崩れ落ちるキティは抱えられながら退場。フランクも後を追う。区長「皆さん、ご着席ください」。うつむくレオ。
昼間のフランク邸。喪中。フランク「レオ、君に言っておきたい。将来は心配するな。私には強力な友人が多い。我々を守ってくれる。司法長官のスタッフが君に会いたがってるそうだが、妙な気は起こさず、我々と共にいろ。(中略)」
公聴会。レオ「私は重要人物ではありません。ただひとえに汚職の実態を明らかにしたいだけです。(中略)」「汚職に関与している重要人物の名前を読み上げていただけますか?」「アーサー・マイダニック氏、シーモア・コーマン氏、フランク・オルチン氏、ポール・ラザリデスム氏、ウィリー・グティエレス氏。最後に一言。裏社会には守るべき“掟”があります。私は今“沈黙の掟”を破りました。(中略)近い将来、私の証言が正しい行いだったと評価され、後悔する必要がないことを心から信じています」。
地下鉄に乗り、遠くを見つめるレオの姿で映画は終わる。
文句無しに傑作でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)