ロバート・ゼメキス監督・共同製作の’16年作品『マリアンヌ』をWOWOWシネマで見ました。
パラシュートで砂漠に降りる兵士(ブラット・ピット)。“フランス領モロッコ”の字幕。兵士はひたすら砂漠を歩き、やがて道に出ると、やって来た車に拾われ、車はUターンする。
車中の兵士が鞄を開けると、パスポートと望遠付きライフルに現金。(以下、〈〉でかこまれた部分はフランス語で話しています)運転手〈あなたの妻は紫色のドレス。目印はハチドリ〉。
夜のカサブランカ。平服に着替えた兵士は、ナチスの軍人も集うナイトクラブに向かう。ハチドリの上着を椅子の背に掛け、紫色のドレスを着た女性を見つける兵士。二人はハグし、キスする。女性〈親愛なる皆さん、彼はただの“幻”じゃない。紹介するわ。パリから突然来たの。最高に素敵な私の夫よ〉相手の女性〈フランスで多忙なのかと〉女性〈本当なの。彼は実在する。モーリス、今日ここにはどうして?〉兵士〈休暇を6週間もらった〉女性〈永遠のようね〉相手の女性〈クリスティーヌはあなたの話ばかり〉(中略)兵士〈数カ月ぶりに会えた。失礼して妻を家に連れ帰り、空白を埋めないと〉(中略)〈きれいな奥さんね。いずれリン鉱石の話を〉。
車中。兵士「上出来だ」女性「あなたも」「マックス・ヴァタンだ」「マリアンヌ・ボーセジュールよ」「君の活躍は聞いてる」「あなたのも」「君はディエップに?」「夫はまず妻にタバコを勧めるものよ」「パリで支局がやられたとか」「任務に関係ないことは話さないで」「ではそうしよう」「2ヶ月前、大使館の渉外係に昇進したの。担当はドイツ公使館」「信頼されてるのか?」「さっきどう思った?」「人気者だな」「私も彼らが好き。感情は偽らないから。だからうまくいく」。(中略)
「方々へ行って“夫”のお披露目をしないと。注意しなくちゃ。夫はパリから来た。だからフランス語は上手だけどパリ訛りは最悪」「何カ月も練習してるよ」「聞かせて」。モーリス、フランス語で話す。「今のが?」「そうだ」「それはまずいわ。完全にケベック訛りよ。フランス系モロッコ人は騙せても、パーティではパリっ子に気をつけて。パーティは4日後」「僕の招待状は?」「あなたと一緒にホバーと会う手配をするわ。うまく説得して。(中略)」。
夜の屋上。「マダム・プティが見てる。彼女の夫はドイツ軍の戦車隊長よ。何かしゃべって」「戦争後は牧場を買う。馬もね」「映画に出てくるような?」「そうさ」「ただのデタラメ? それとも本心?」「大草原の牧場だ。メディシン・ハットの郊外に」「変な地名ね。冗談でしょ? 夢は叶うと?」「場所は問題じゃない」「会話は難しくないでしょ? 次は“愛してる”の場面よ、私は部屋に戻るから、あなたは星を眺めていて〈愛してる〉」「〈僕もだよ〉」「またキスして。〈おやすみ〉」。マリアンヌ、去る。(中略)
独軍情報部員が電話ボックスにいるところを絞殺するモーリス。(中略)
射撃練習をするモーリスとマリアンヌ。「明日、会うホバーの情報を」「ドイツ大使の連絡係で、ナチの高官。ゴルフと賭けが好き。招待状は彼次第。時間は2秒。銃はシャンパンのテーブルの下。大使は8時30分きっかりに来る。ドイツ人は時間を守るから。(中略)確実に殺す。8時35分に外で爆発が起こる。あとの運命は神の手に」。(中略)
運転席からの主観映像。日中のカサブランカ。車を停め、マックス1人でナチ党本部前へ。
ホテルの椅子にモーリス。マリアンヌも合流。「〈ホバー氏がどうぞと〉」。
ホバーの執務室。「〈夫はタバコをやっていません〉」「〈ご主人についてはいい噂ばかりだ。ご主人は英語を?〉」「〈少しだけ〉」「〈明晩、大使のパーティにご主人も一緒に〉」モーリス「〈でもご迷惑ならやめます〉」「来たくないようだな」「別の場所でポーカーがあって」。笑いだすホバー。「私もポーカーが大好きだ。勝負しよう。彼が勝てばポーカーに、私が勝てばパーティに」。見事な手さばきでカードを切るモーリス。「鉱業関係だったな?」「ええ」「リン鉱石だったな。ベルヌさん、カットを」。ホバーが勝つ。「残念。ポーカーはなしですな」。二人が去ろうとすると、「もう一つ、手続きを。リストに加えるので、リン鉱石の化学式を書いてほしい」。ちょっと時間をおいて、書き出すモーリス。ホバー「では明晩」。
この後、予定通りにドイツ大使を暗殺し、2人は現場から離れ、デスクワークとなり、本当の夫婦になって、マリアンヌは娘を産む。が、娘を人質にされたマリアンヌはドイツから二重スパイになるよう強要され、やがてそれがイギリス側にばれ、モーリスはついに彼女が二重スパイであることを知り、2人で第三国に逃げようとするが、失敗し、マリアンヌは娘をモーリスに託して自殺し、映画は終わる。
何とも後味の悪い映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)
パラシュートで砂漠に降りる兵士(ブラット・ピット)。“フランス領モロッコ”の字幕。兵士はひたすら砂漠を歩き、やがて道に出ると、やって来た車に拾われ、車はUターンする。
車中の兵士が鞄を開けると、パスポートと望遠付きライフルに現金。(以下、〈〉でかこまれた部分はフランス語で話しています)運転手〈あなたの妻は紫色のドレス。目印はハチドリ〉。
夜のカサブランカ。平服に着替えた兵士は、ナチスの軍人も集うナイトクラブに向かう。ハチドリの上着を椅子の背に掛け、紫色のドレスを着た女性を見つける兵士。二人はハグし、キスする。女性〈親愛なる皆さん、彼はただの“幻”じゃない。紹介するわ。パリから突然来たの。最高に素敵な私の夫よ〉相手の女性〈フランスで多忙なのかと〉女性〈本当なの。彼は実在する。モーリス、今日ここにはどうして?〉兵士〈休暇を6週間もらった〉女性〈永遠のようね〉相手の女性〈クリスティーヌはあなたの話ばかり〉(中略)兵士〈数カ月ぶりに会えた。失礼して妻を家に連れ帰り、空白を埋めないと〉(中略)〈きれいな奥さんね。いずれリン鉱石の話を〉。
車中。兵士「上出来だ」女性「あなたも」「マックス・ヴァタンだ」「マリアンヌ・ボーセジュールよ」「君の活躍は聞いてる」「あなたのも」「君はディエップに?」「夫はまず妻にタバコを勧めるものよ」「パリで支局がやられたとか」「任務に関係ないことは話さないで」「ではそうしよう」「2ヶ月前、大使館の渉外係に昇進したの。担当はドイツ公使館」「信頼されてるのか?」「さっきどう思った?」「人気者だな」「私も彼らが好き。感情は偽らないから。だからうまくいく」。(中略)
「方々へ行って“夫”のお披露目をしないと。注意しなくちゃ。夫はパリから来た。だからフランス語は上手だけどパリ訛りは最悪」「何カ月も練習してるよ」「聞かせて」。モーリス、フランス語で話す。「今のが?」「そうだ」「それはまずいわ。完全にケベック訛りよ。フランス系モロッコ人は騙せても、パーティではパリっ子に気をつけて。パーティは4日後」「僕の招待状は?」「あなたと一緒にホバーと会う手配をするわ。うまく説得して。(中略)」。
夜の屋上。「マダム・プティが見てる。彼女の夫はドイツ軍の戦車隊長よ。何かしゃべって」「戦争後は牧場を買う。馬もね」「映画に出てくるような?」「そうさ」「ただのデタラメ? それとも本心?」「大草原の牧場だ。メディシン・ハットの郊外に」「変な地名ね。冗談でしょ? 夢は叶うと?」「場所は問題じゃない」「会話は難しくないでしょ? 次は“愛してる”の場面よ、私は部屋に戻るから、あなたは星を眺めていて〈愛してる〉」「〈僕もだよ〉」「またキスして。〈おやすみ〉」。マリアンヌ、去る。(中略)
独軍情報部員が電話ボックスにいるところを絞殺するモーリス。(中略)
射撃練習をするモーリスとマリアンヌ。「明日、会うホバーの情報を」「ドイツ大使の連絡係で、ナチの高官。ゴルフと賭けが好き。招待状は彼次第。時間は2秒。銃はシャンパンのテーブルの下。大使は8時30分きっかりに来る。ドイツ人は時間を守るから。(中略)確実に殺す。8時35分に外で爆発が起こる。あとの運命は神の手に」。(中略)
運転席からの主観映像。日中のカサブランカ。車を停め、マックス1人でナチ党本部前へ。
ホテルの椅子にモーリス。マリアンヌも合流。「〈ホバー氏がどうぞと〉」。
ホバーの執務室。「〈夫はタバコをやっていません〉」「〈ご主人についてはいい噂ばかりだ。ご主人は英語を?〉」「〈少しだけ〉」「〈明晩、大使のパーティにご主人も一緒に〉」モーリス「〈でもご迷惑ならやめます〉」「来たくないようだな」「別の場所でポーカーがあって」。笑いだすホバー。「私もポーカーが大好きだ。勝負しよう。彼が勝てばポーカーに、私が勝てばパーティに」。見事な手さばきでカードを切るモーリス。「鉱業関係だったな?」「ええ」「リン鉱石だったな。ベルヌさん、カットを」。ホバーが勝つ。「残念。ポーカーはなしですな」。二人が去ろうとすると、「もう一つ、手続きを。リストに加えるので、リン鉱石の化学式を書いてほしい」。ちょっと時間をおいて、書き出すモーリス。ホバー「では明晩」。
この後、予定通りにドイツ大使を暗殺し、2人は現場から離れ、デスクワークとなり、本当の夫婦になって、マリアンヌは娘を産む。が、娘を人質にされたマリアンヌはドイツから二重スパイになるよう強要され、やがてそれがイギリス側にばれ、モーリスはついに彼女が二重スパイであることを知り、2人で第三国に逃げようとするが、失敗し、マリアンヌは娘をモーリスに託して自殺し、映画は終わる。
何とも後味の悪い映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
P.S 昔、東京都江東区にあった進学塾「早友」の東陽町教室で私と同僚だった伊藤さんと黒山さん、連絡をください。首を長くして福長さんと待っています。(m-goto@ceres.dti.ne.jp)