沖縄知事選あす投票
「県民の心一つに」 オナガ候補訴え
競り合い さらに激しく
総選挙をにらみ 政府・自民総力
大激戦の沖縄県知事選(16日投開票)は大詰めを迎えました。
安倍政権・自民党は、名護市辺野古の新基地推進を掲げる仲井真(なかいま)県政の維持に執念を燃やしています。同時に、知事選の結果は最短で19 日解散・12月14日投票となる総選挙に大きな影響を与えるため、閣僚や同党幹部、国会議員を連日投入し、押し上げに全力を図っています。新基地ノーを掲 げるオナガ雄志(たけし)候補とのつばぜりあいは、最終盤に入りますます激しくなっています。
14日早朝の那覇市中心部。沖縄県の幹線道路である国道58号の左右約2キロを、黄色いノボリを持った仲井真陣営の運動員が占拠しました。大半が 企業動員とみられます。これは「ビクトリー・ロード作戦」と呼ばれる、街頭での宣伝活動です。オナガ陣営の13日夕の宣伝では、同じ区間に3500人が集 まって勢いを示しました。これに対抗した動きです。
解散・総選挙の動きが表面化した10日以降も、政府・自民党は次々と幹部の投入を図っています。同日には茂木敏充選対委員長が来訪し、期日前投票の強化を指示。中谷元選対委員長代理や小野寺五典前防衛相ら衆院議員に加え、多くの参院議員が入っています。
仲井真陣営のある会合では、自民党地方議員が「相手(オナガ陣営)は9合目まで登って安心して休憩している。団結すれば勝利できる」と強調。わずかな隙も見逃さない構えを示しました。
一方、オナガ候補は、最大の有権者をもつ那覇市内で終日、同日投票となる那覇市長選の城間(しろま)みきこ候補らとともに、支援を訴えました。米 軍基地が返還され、大きく発展した那覇新都心では、「基地をなくしたら沖縄の経済がとまるという根拠などない」と力説。「保守と革新が分かれるのではな く、県民が心を一つにして、基地も経済も解決していく」と述べ、相手陣営を上回る結束を訴えました。
県内各地の後援会では、対話・支持拡大の目標を総達成・勝利するため、総力を挙げて奮闘しています。