沖縄新基地反対伝える
翁長知事訪米 理解示す議員も
【ワシントン=島田峰隆】訪米中の沖縄県の翁長雄志知事は16日、ワシントンで米連邦議員やシンクタンクの研究員らと相次いで会談し、日米両政府が推進する名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する考えを伝えました。
同日夕に記者会見した翁長氏によると、上下両院議員4人と会談。このうち共和党のトム・コール下院議員は「私ができることは、日本政府が解決策を 出せば、それを尊重するよう米政府に働き掛けることだ。沖縄にとって平等な解決策が出てくることを期待したい」と発言。トム・エマー下院議員(共和党)は 「沖縄の人々にとって重要な問題であることを理解した。環境問題もあることを認識した」と語りました。
翁長氏は「一定程度、こちらの情報も正確に伝わってきている感じがあった」と印象を語りました。
連邦議員との会談に先立って開かれた有識者会議では、研究者や元在沖米国総領事ら8人と意見交換しました。翁長氏は、辺野古移設が唯一の解決策と言う主張への疑問などが出たとし、「たいへん有意義な会議だった」と述べました。
翁長氏は17日も連邦議員との会談を続けます。最終日の18日には、1996年4月の普天間基地の「返還」合意当時に駐日大使だったモンデール元副大統領と会談する予定です。
舛添知事の疑惑究明へ
共産党都議団が臨時議会と集中質疑提案
日本共産党東京都議団(吉田信夫団長、17人)は17日、舛添要一知事をめぐるさまざまな疑惑の真相を究明するため、川井重勇議長と都議会各会派に対して、臨時議会の開催と委員会での集中的質疑を行うよう提案しました。
舛添知事をめぐっては、高額な海外出張や公用車を利用しての神奈川県湯河原町の別荘通い、政治資金収支報告書の虚偽記載疑惑などが明らかになり、大問題になっています。
共産党都議団の大山とも子幹事長と清水ひで子政調委員長は、議長と副議長、自民党、公明党、都議会民進党、民進党都議団、かがやけ、生活者ネット、一人会派に対して提案書を手渡しました。
大山氏は「都には7000件を超える批判が寄せられる事態になっている。都議会が都民の期待にこたえ、真相究明と知事の責任を明確にするために、 役割を果たすことが求められている」と強調。▽第2回定例会(6月1日開会予定)の前に臨時会を開くなど、都議会に対して報告、説明を行うことを知事に求 める▽知事に総務委員会などへの出席を求め集中的な質疑を行う―ことを至急検討するよう提案しました。