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核兵器の保有と使用を前提とする核抑止論を批判。禁止条約のさらなる普遍化と核兵器廃絶の国際条約の策定を目指し、原爆体験者の証言の場を各国で開くよう求めます。

2024-12-11 | 核兵器禁止条約は世界の流れ!

2024年12月11日(水)

核兵器も戦争もない世界を

ノーベル平和賞授賞式

日本被団協・田中代表委員が講演

写真

(写真)会見後に記念撮影をする(左から)箕牧智之、田中重光、田中熙巳各代表委員とフリードネス委員長(右端)=9日、オスロ(吉本博美撮影)

 【オスロ=加來恵子】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員らは10日、ノルウェーの首都オスロで午後1時(日本時間同日午後9時)から開かれるノーベル平和賞授賞式に臨み、田中氏が講演します。自身の被爆体験と日本被団協の歴史について語り、核兵器も戦争もない世界の実現を訴えます。

 田中氏は講演で、日本被団協は、未曽有の非人道的な被害をふたたび繰り返すことのないようにと、原爆被害に対する国家補償と核兵器廃絶という二つの基本要求を掲げて結成され、運動を展開してきたと指摘。ロシアやイスラエルによる核の威嚇で、市民の犠牲に加えて「核のタブー」が崩されようとしていることにくやしさと怒りを覚えるとしています。

 長崎で被爆し、1発の原爆が身内5人の命を一挙に奪ったと告発。「自らを救うとともに、私たちの体験をとおして人類の危機を救おう」と運動に立ち上がり、核兵器禁止条約に実ったことは「大きな喜び」だと強調しています。核兵器の保有と使用を前提とする核抑止論を批判。禁止条約のさらなる普遍化と核兵器廃絶の国際条約の策定を目指し、原爆体験者の証言の場を各国で開くよう求めます。


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