2024年1月11日(木)
遺骨土砂採取やめよ
辺野古工事強行に抗議
具志堅さんハンスト開始
岸田政権が沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴う大浦湾の軟弱地盤改良に向けた工事の着手を強行した10日、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが県庁前でハンガーストライキを始めました。
沖縄戦犠牲者の遺骨が混じるかもしれない本島南部の土砂を大浦湾の埋め立てに使うのは「人道上許されない」として、南部土砂の採取断念を求めて12日午後5時までの3日間、ハンストを続けます。
10日正午すぎ、ハンストを始めるにあたって具志堅さんは、連帯して集まった約30人を前にマイクを握り、「私たちは国の言いなりにはならない。沖縄戦の犠牲者を冒涜(ぼうとく)させないと訴える私たちに正義はある」と力を込めました。
「土砂の採取には知事の承認が必要。声を上げていく」と強調。他国攻撃のためのミサイルを配備し、沖縄の軍事要塞(ようさい)化を狙う国に対し、「再び沖縄を戦場にさせない。自衛隊員の命を守るためにも自衛隊基地の撤去を求めていく」と述べました。
テレビのニュースで具志堅さんのハンストを知り、駆けつけた仲村智さん(59)=那覇市=があいさつ。「戦没者の魂まで冒涜することは何としても止めたい。できる限りのことをしなければならないと思った。一緒にハンストをして具志堅さんを応援したい」と訴