2023年11月30日(木)
オスプレイ 屋久島沖墜落
横田所属の米空軍機
6人搭乗 1人死亡確認
「火が出て爆発」情報
第10管区海上保安本部(鹿児島市)によると、29日午後2時47分ごろ、住民から「オスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落した」と通報がありました。同本部などによると、現場は屋久島空港(同県屋久島町)の沖合約1キロの地点。墜落したのは米軍横田基地(東京都)所属のCV22オスプレイで乗組員は6人。在日米軍所属のオスプレイが墜落したのは3機目です。
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現場近くに駆け付けた日本共産党の渡辺博之町議によると、墜落を目撃した漁師が「エンジンから火が出て爆発した」と証言したといいます。
同本部は巡視船6隻やヘリコプター2機を現場に派遣。午後4時ごろ、機体の残骸とみられる物体や、転覆している救助いかだとみられるものを確認しました。
捜索にあたった屋久島町救難所の船が現場海域で1人を発見。救助されましたが、死亡が確認されました。
墜落した機体は米軍岩国基地(山口県)から嘉手納基地(沖縄県)に向けて飛行中で、屋久島空港に着陸しようとしていたといいます。防衛省九州防衛局によるとレーダーから機体が消えたのは午後2時40分ごろです。
羽村平和委員会(東京都)によると同日午前11時ごろから2機のCV22が横田基地を飛び立ちました。ただ墜落した機体かどうかは不明です。鹿児島県の危機管理課によると、県屋久島事務所の職員を屋久島空港に派遣するなどして情報収集にあたっています。
CV22は昨年クラッチの不具合が多発し、米空軍は横田基地配備の6機を含め、全52機を一時地上待機させました。
今年9月以降は在日米軍のMV22オスプレイが、奄美空港(鹿児島県奄美市)、新石垣空港(沖縄県石垣市)、大分空港(大分県国東市)に相次いで緊急着陸をしていました。ただ原因究明や対策が不十分なままで飛行を再開していました。