どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

徒に心を遣う日々

2015年09月11日 | 日記
やっと晴天になったので洗濯をする

だが 命の洗濯までには至らなかった

結局 今日もなんだかんだと仕事をしてしまい 捨てる予定のゴミの山を作った

庭は一面緑になっていて 想像はしていたけれど やはりむごい

除草剤を撒いた


片付けをしていたら「伴侶の死」という題名の 十数人の手記を集めた本が出てきた

おそらく 母の死後 父が買ったのかと思う


こうして毎日家に一人でいると 労働者だった時のひとりの時とは違う感情が芽生え始めているのを感じる

自由を手に入れたというのに まるで仕事のように家の整理に追われる日々だからだろうか

遺品の仕分けから整理 ゴミ捨て そしてどの時点でどう業者に頼むか

植木屋も頼まないといけないし お墓掃除も庭掃除もあり やがて衣替えもしなければならないし 当然毎日の家事もある

「濡れ落ち葉」と言われて何もすることが無いとぼやく男性退職者と違って(最近はそういう人も少なくなったのだろうが) やるべきことだらけの時間にたった2週間ほどでもう疲れるとは・・・・


声を発したり 大笑いをしたり 世間話をすることも無くなった毎日は 確実に今までとは何か調子が違うと感じ始めている

ましてや看病という仕事があったにせよ 母との二人の生活を突然奪われた父の喪失感は如何ばかりのものだったか

その心の落ち着き先を探して あるいは それを克服しようとして 行き場の無い心を抱きながら毎日を送っていたのだと思う

だから そんな本を買ったのだろう

「本当の魂の悲しみに 出口は無い」というある小説の一文を思い出す


疲れるのは 実は仕事のせいなんかでは無く こんなふうに徒に心を遣ってしまうせいかもしれない
 
コメント (4)
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