どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

残念な限界

2017年06月24日 | 日記
4時過ぎに目が覚めたので お風呂に入ってから早朝散歩に出かける

戻ってから朝食 片付け 図書館の本を返しながらの買い出し


今日返した本の中に ジェフリー・ディーバーのリンカーン・ライムシリーズ10作目となる『ゴースト・スナイパー』があった

このシリーズを称する時に使われる比喩的表現の「ジェットコースター」 またどんでん返しに次ぐどんでん返し 何度も小気味よく読者を裏切ってくれる手法 そうした感じはこの作品に関しては幾分物足りなかったかもしれないが それでも新たな仲間の可能性を楽しむことはできた

国家の諜報を担う行政機関がテロリストの疑いのある自国民を まだ犯罪が行われる前に暗殺するのは許されるのか

罪を犯す可能性があると判断する時 誰がそれを判断するのか

法と行為との間に立つ倫理観は 確固たるものではないのか

ブラックストーンの言葉であるとして 10人の罪人を逃す方が ひとりの冤罪を出すよりまし と登場人物に言わせる

ブラックストーンって有名人なのだろうとは思ったが 知らなかったので調べてみたら 18世紀イングランドの法学者で英米法には今も影響力があるらしい

日本でも問題多しと言われながらも「共謀罪」が成立ということもあって こちらは単に小説ではあるけれど考えてしまう

ドローンを使った暗殺というのも なるほど 戦争だってもう敵と向かいあってドンパチやる時代でも無くなったしねえ


ただのエンタテイメントではあるけれど 拾えるものは必ず落ちている

淀川長春さんはどんな映画であっても必ず一つは見どころがあるものだとおっしゃっていた

俳優のあの瞬間の演技 使われた小道具 ファッションや風景の美しさ はっとする台詞 流れる音楽

本も同じ

深く感動したり考え込んだりするものもあれば BGMのように流れていることで感じる心地良さもあり 思わず聞き耳を立てたくなるようなゴシップや わくわくどきどきしたり たった一つであっても知識を得ることもある

これはすべてにおいて共通

でも受け手である自分に全てかかっているのがね 残念な限界を感じる時なのよね 
コメント (2)
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