今日の午前、呼びかけ人の上野千鶴子さんらが
2600人分の【抗議署名】をつくばみらい市に提出しました。
この署名はわたしも呼びかけ人に名を連ねて、
つくばみらい市における平川和子さんの講演会直前中止に抗議し、改めて実施を求めます(1/22)
と抗議署名を呼びかけていたものです。
わたしは昨日、福井から帰ったばかりで駆けつけることはできなかったのですが、
無事につくばみらい市に提出することができたみたいです。
抗議署名に協力してくださった全国の心あるみなさま
ありがとうございます。
【社会】DV講演中止に抗議署名 茨城、ジェンダー研究家ら 東京新聞 2008年2月1日 12時37分 茨城県つくばみらい市に 抗議の署名を提出する上野千鶴子東大教授(左)=1日午前 茨城県つくばみらい市が開催を予定していたドメスティックバイオレンス(DV)被害者支援の講演会が、支援活動に反対する人々の街宣活動などを理由に中止された問題で、ジェンダー研究家らが1日、同市に対し講演中止への抗議と、再実施を求める約2600人分の署名を提出した。 上野千鶴子東大教授(ジェンダー研究)ら約50人が「少数の暴力によってDVに対する活動が妨害されることは見過ごせない」としてインターネットなどを通じ、署名を呼び掛けていた。同市は「市民が混乱する恐れがあったので中止した」としている。 一方、市役所前で拡声器を使い、DV支援に反対する活動をした「主権回復を目指す会」の西村修平代表は「DV防止法は女性の言い分が一方的にまかり通り、男性を加害者に仕立て上げ家族を崩壊させる欠陥法」と主張。「講演会で反対の立場を述べる時間も設けるよう市に要請しただけで中止を求めたわけではない」としている。 (共同) |
Against GFB ジェンダー(フリー)バッシングに対抗し、ジェンダー平等な社会を実現するために!! 【抗議署名】 つくばみらい市における平川和子さんの講演会直前中止に抗議し、改めて実施を求めます 1/20につくばみらい市主催で予定されていた平川和子さん(東京フェミニストセラピーセンター所長)の「ドメスティックバイオレンス(DV)」をテーマにした男女共同参画講演会(タイトル「自分さえガマンすればいいの?―DV被害実態の理解と支援の実際」)が、直前の1/16になって、市によって中止を決定されていたことが、毎日新聞ほか(注1)で報道されました。報道によれば、1/16にDV防止法に反対する民間団体が、市役所前で「数人が拡声器を使って抗議する騒ぎ」を起こしたため、市の担当者が「混乱を招く」(毎日新聞1/18)「市民に危険が及ぶ恐れがある」(産経新聞1/17)と中止を決定したものです。抗議した団体の代表(男性)は、「市長直訴の抗議により、中止が正式に決定された」、「少数が巨大な行政を圧倒・屈服させた」と発言されたと伝えられています(注2)。 講師予定者の平川さんが直ちに市長宛に送った抗議文によれば、市側の説明では「西村と名乗る男性と他に数名の女性が、役所内に拡声器を持って押しかけ、職員に対する誹謗中傷などを大声でまくしたて、講演会の中止を求めて詰めより、そのうえ講演会の当日には街宣活動を行うとの予告をしたため、講演会の参加者に危険が及ぶ恐れがあるとの判断のもと、やむなく中止した」とあります。平川さんはこれを「講演会主催者と私に対する暴力であり、参加市民に対する暴力」にほかならないと認識しており、私たちも彼女の認識に全面的に同意します。 改正DV防止法(2007年制定本年1月11日施行)によれば主務大臣(内閣総理大臣、国家公安委員会、法務大臣及び厚生労働大臣)は都道府県又は市町村に対し、都道府県基本計画又は市町村基本計画の作成のために必要な助言その他の援助を行うように努めなければならない」(第2条の3、5項)とされています。改正前にすでに茨城県が策定したDV対策基本計画の関係文書によれば、「県民一人ひとりが「DVは許さない」といった認識を強く持っていただくことが、何よりも大切なことです。このため、県では、今後とも学校や家庭、地域、職場などにおいて、人権意識を高める教育や男女平等の理念に基づく教育を促進していきます」とあります。つくばみらい市が計画していた講演会は、まさに県が推進している「地域における人権意識を高める教育」そのものといえます。そのような事業が少数の暴力によって妨害されることを、見過ごすわけにはいきません。 中止の報道に接してわたしたちは大きな衝撃を受け、あってはならないことが起きたとふかく憂慮しています。市の行事が少数の人々の暴力的な行動によってくつがえされたことそのものが問題であるだけでなく、DVという暴力に対する人権を守るための事業が、少数の人々の暴力によって実施不可能になるとすれば、DV被害者および支援者を暴力から守るべき責務を負う、自治体の姿勢に対する信頼もゆらがざるをえません。このような暴挙がまかりとおるなら、今後他の自治体においても、DV関連の事業がいちじるしい不安にさらされるだけでなく、講演や学習会等の啓発事業についても「混乱をおそれて」自主規制する自治体が続出しないともかぎりません。 このような暴力に対して、市がとるべき態度は、きぜんとしてこれを退け、安全を確保したうえで、予定通り事業を実施すること以外にありません。市当局が、暴力に屈して出した今回の中止決定をすみやかに取り消し、あらためて日程を調整して、平川さんの講演会を実施することを、わたしたちは心から求めます。また平川さんおよび関係者の身辺の安全に配慮することをも要望いたします。 (注1)「DV防止法:反対団体の抗議で講演会中止 つくばみらい市」@毎日新聞(1/18) 「抗議受け市の講演会中止に DV被害支援めぐり」@MSN産経(1/17) 「DV防止法講演会 団体抗議で中止に つくばみらい」@東京新聞茨城版(1/18) (注2) 呼びかけ人(敬称略・50音順・08.01.26現在) 青山薫・赤石千衣子・麻鳥澄江・有村順子・石田邦子・石田雅美・市場恵子・伊田久美子・伊田広行・伊藤公雄・稲邑恭子・井上輝子・上野千鶴子・漆田-土井和代・小川真知子・長田満江・戒能民江・河野和代・木村涼子・熊田一雄・黒岩秩子・小島妙子・今大地はるみ・坂上香・坂本洋子・早苗麻子・佐藤明子・さとうももよ・清水澄子・出納いずみ・鈴木隆文・鈴木ふみ・高橋喜久江・土橋博子・角田由紀子・寺町知正・寺町みどり・内藤和美・中西豊子・中原道子・中村彰・西野瑠美子・丹羽雅代・沼崎一郎・橋本育・長谷川京子・姫岡とし子・弘田しずえ・福沢恵子・フックス真理子・船橋邦子・細谷実・堀田哲一郎・皆川満寿美・三井富美代・三宅晶子・本山央子・湯澤直美・米田佐代子 |
《話題の発掘 ニュースの追跡》には、
抗議署名提出と、この事件の詳報が載っています。
最後まで読んでくださってありがとう
2008年も遊びに来てね
また明日ね