「名古屋で13センチ、岐阜で6センチ」、
赤福再開で行列ができていた伊勢でも降っていたから、
今日は東海地方の南のほうでも雪のようだ。
二日続けて外出してて、ちょっと疲れたので、
今日は日がな一日おとなしく家の中にいた。
ちょっとだけ玄関に出て、雪の庭を撮った。
今年はまだチューリップも植えてない、のだけど、
気にしているよりはあきらめたほうがよさそうだ。
ところで、
2月7日に、東京地裁で「君が代訴訟」の勝訴判決があった。
都立高校の職員らが卒業式の君が代斉唱で起立しなかったからと、
再雇用で不利益な処分を受け、損害賠償請求していたものだ。
13人に総額2700万円の賠償金の支払いを命じた判決は重い。
東京都は、この判決を真摯に受け止めてほしいと思っていたら、
今朝の朝日新聞社説は「君が代判決―都教委は目を覚ませ」だった。
判決について、石原慎太郎都知事は8日の定例記者会見で
「教育委員会の姿勢は間違っていないと思うし 、上告(控訴)することは賛成」
と述べ、控訴の意向を 示した、そうだ。
ごうまんな石原都知事は、司法の判断を尊重するつもりもないのだろう。
1999年8月9日に「日の丸」「君が代」をそれぞれ「国旗」「国歌」と定める
「国旗及び国歌に関する法律(「国旗・国歌法」)」が成立するまで、
「君が代」は国歌でもなんでもなかった。
文科省が隠したがる「国旗国家法」をめぐる国会答弁集
むかしから「国家・国旗」があったように思っているけれど、
法律ができて、たった約10年しか経ってない。
でも法律や規則っていったんできると、むかしからあったように錯覚するんだよね。
少なくとも、わたしは子どもの入学式や卒業式では起立も斉唱もしなかった。
もちろん、議員時代にも、それを通した「非国民」。
子どもの中にも、中学の卒業式で立たなかった「確信犯」がいる。
で、いまもこの問題に関心があるんだけど、
「日の丸・君が代による人権侵害」は、以下のサイトに詳しい。
「日の丸・君が代による人権侵害」オンブズ パーソン
朝日新聞の社説と、関連記事も紹介します。
君が代判決―都教委は目を覚ませ 朝日新聞社説 2008年02月09日(土曜日)付 卒業式の君が代斉唱で起立しなかったからといって、定年退職した都立高校の教職員らの再雇用を拒むのは、裁量を逸脱、乱用したもので違法だ。東京地裁がこう判断し、13人に計2700万円の賠償を支払うよう東京都に命じた。 東京都では国旗・国歌への強制ぶりが際立ち、抵抗する教職員が次々に処分されている。定年を控えた教職員に対しては再雇用をしなかった。こうした処分に対する訴訟も相次ぎ、今回の判決はそのひとつだ。 国歌斉唱で起立しなかったことは、ほかの教職員や来賓には不快かもしれないが、積極的に式典を妨害するものではなく、再雇用を拒否するほどのものか疑問だ。これが判決の論理である。 私たちはこれまで社説で、「処分をしてまで国歌や国旗を強制するのは行き過ぎだ」と主張してきた。様々な歴史を背負っている日の丸や君が代を国旗・国歌として定着させるには、自然なかたちで進めるのが望ましいと考えるからだ。 今回の判決は都教委の強制ぶりを戒めたもので、評価したい。 再雇用拒否の当否が争われた裁判では、東京地裁の別の裁判長が昨年、都教委の主張を認めた判決を出している。「一部の教職員が起立しないと式典での指導効果が減る」との理由だが、再雇用を拒むほどのことではないという今回の判決の方が常識にかなっている。 今回の裁判でもう一つの論点は、起立させる校長の職務命令は、思想・良心の自由を保障した憲法に違反するかどうかだった。判決は「職務命令は原告らに特定の思想を持つことを強制したり、禁じたりしていない」として合憲とした。 この点については、東京地裁の別の裁判長が06年、都教委の通達や指導を違憲と判断した。その当否は別として、裁判官によっても分かれているほど判断が難しい問題を、教育の場で一方的に押しつけるのは好ましくない。 今回の判決を機に、都教委には改めて再考を求めたい。 都教委の強硬姿勢が際立ったのは03年、入学式や卒業式での国旗掲揚や国歌斉唱のやり方を細かく示す通達を出してからだ。この通達のあと、延べ400人近い教職員を戒告や減給、停職の懲戒処分にした。再雇用を拒否された人は、今回の原告を含めて約40人にのぼる。 教職員は君が代斉唱の時に、踏み絵を迫られる。立って歌っているかどうかを確認するため、校長だけでなく、都教委の職員が目を光らせる。 こんな光景が毎年繰り返された結果、残ったのは、ぎすぎすした息苦しい雰囲気である。子どもたちの門出を祝い、新しい子どもたちを迎える場としては、およそふさわしくない。 あまりに行き過ぎた介入は教育そのものを壊してしまう。今年も卒業式や入学式の季節が近づいているだけに、都教委にはそろそろ目を覚ましてもらいたい。 (2008.2.9 朝日新聞) ---------------------------------------------------------------------- 「君が代で起立せず」不採用の元教諭勝訴 「裁量逸脱」 朝日新聞 2008年02月07日20時21分 都立高校の卒業式などで職務命令に反して「君が代」の斉唱時に起立しなかったことを理由に、都が退職後に嘱託職員として採用しなかったのは違憲だとして、元教諭ら13人が都に慰謝料などを求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。中西茂裁判長は、都による不採用の判断は「職務命令違反をあまりに過大視しており、裁量を逸脱している」として、13人に計2700万円を支払うよう命じた。 一方で中西裁判長は、君が代斉唱時に起立を命じた職務命令は、憲法が保障する「思想及び良心の自由」に反せず合憲だと指摘。起立しなかった教師の処分を含め、都教委が国歌・国旗の取り扱いを定めた03年の通達についても、「教育は不当な支配に服しない」とした旧教育基本法に違反しないとの判断を示した。 その上で判決は、職務命令違反を理由に不採用とした都教委の判断について「元教諭らは積極的に式典の進行を妨害したのではなく、起立しなかったこと自体がただちに採用を否定するほどの行為というのは疑問だ」と述べた。 さらに、「都教委が勤務成績についてほかに考慮した形跡は全くみられない」「過去には不起立の教職員も採用されていた」などと指摘。都教委の選考方法は「客観的な合理性を著しく欠く」と批判して、不採用とした判断が不法行為にあたると結論づけた。元教諭らの損害については、再雇用された場合の1年間の賃金相当額を認めた。 君が代斉唱時の職務命令をめぐっては、ピアノ伴奏を命じた校長の命令が憲法違反に当たるかが争われ、昨年2月の最高裁判決は合憲との判断を示した。今回の判決もこの判例に従ったものといえる。 判決について都の中村正彦教育長は「主張が認められなかったことは大変遺憾なことだ。判決内容を詳細に確認して、今後の対応を検討したい」とのコメントを出した。 (2008.2.7 朝日新聞) |
当選したばかりの橋下新知事が、さっそく弱者切捨て政策を出している。
橋下氏「図書館以外は不要」 府立81施設 廃止・売却検討 2008.2.5読売新聞 大阪府知事に就任する橋下徹氏(38)は4日、府幹部との協議の中で、83の府立施設のうち、中之島図書館(大阪市北区)と中央図書館(東大阪市)の2施設以外は「不要」との考えを明らかにした。行財政改革の一環として、大相撲春場所の会場である府立体育会館(大阪市浪速区)や、女性総合センター(ドーンセンター、同市中央区)、上方演芸資料館(ワッハ上方、同市中央区)などの81施設については廃止・売却の検討を行うよう指示した。庁内に発足するプロジェクトチームで検討を進め、6月に結論を出すという。 ほかに廃止・売却の検討対象とするのは、大型児童館ビッグバン(堺市)、門真スポーツセンター(なみはやドーム、門真市)など。この日の協議で、橋下氏は「図書館以外、基本的にはすべて必要ない」との持論を説明。終了後、報道陣に「就任後、すべて視察しながら、選別にかけていく」と述べた。 また、46ある出資法人についても、中小企業信用保証協会、育英会、障害者福祉事業団、西成労働福祉センターというセーフティーネット(安全網)に関する4法人を除き、民営化などの検討を進める方針を示した。 (2008年02月05日 読売新聞) |
「子供が笑うところに予算を」と選挙前の記者会見で言ってたはずなんだけど、
舌の根も乾かぬうちの公約違反。これでは「子どもが泣く」だろう。
もっとも、いまどきの政治家で「子供」を漢字で書いてるとこをみると、
「子ども」のことなんか本気で考えいなかったのだろう。
「女・子ども」を泣かせると考えれば、心配なのは、、
「公の施設すべての事業をゼロベースで見直す」という中に入っている、
ドーンセンター(大阪府女性センター)のゆくえ。
全国の女性センターの牽引的な役割を果たしてきたドーンセンターを
政策を後退させることなく、存続させるべきだと思う。
橋下知事は「分限処分」という人事権をちらつかせて、
独裁政治を始めるつもりなのだろうか。
「公の施設」は「図書館以外不要」なんて、安倍前首相よりもお粗末。
とはいえ、
「トップが変われば政治が変わる」というのは、
よい意味の改革だけでなく、改悪にもつながることもある。
石原都政は昨年から、橋下府政も始まったばかりだから、
嘆いてばかりいても何もはじまらない。
都教委は、ただ眠っているのではない、
石原政権下、狸眠りを決め込んでいるのだから、
やっぱり「変えるのは市民しかない」
と、薪ストーブが、あかあかと燃える部屋でおもう。
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最後まで読んでくださってありがとう
2008年も遊びに来てね
また明日ね