昨夜は久しぶりに、日本酒を少し飲んでほろ酔い加減で寝たので、
今朝おきたのは8時過ぎ。
NHKの「ちりとてちん」に間に合うように起きてきた。
朝日、中日と読み始め(読売はいつも最後なの)

・・・・って、一昨日、ごいっしょしたばかりの上野さんだ。
とってもステキな写真。またお会いできてうれしい(笑)。
13面は生活面で、年明けから「おひとりさま術」の連載をやっていた。
昨日は『非婚のすすめ』を書いた経済アナリストの森永卓郎さんだった。
数日前、この連載を見たともちゃんが「上野さんの本のまねじゃない?」って
言ってたけど、最終回の今日は、いよいよ真打ちの上野さん登場。
こういう仕掛けだったんだね。
一面に出てるなら、きっともうwebにもアップされてるだろうと思ったら、
予想通り目立つところにアップされてました。
ということで、読んでる人が少ない(と思う)上野さんの記事を紹介します。
(5紙の中でも読み応えがあって、いい新聞ですよ毎日さん)
![]() うえの・ちずこ 1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了後、平安女学院短大助教授、京都精華大学助教授などを経て95年から現職。専門は社会学。女性学、ジェンダー研究の第一人者で、近年は高齢者の介護問題にもかかわる。著書に「当事者主権」「生き延びるための思想」「老いる準備」など多数。 ◇「おひとりさまの老後」がベストセラー、上野千鶴子さん 結婚していようが、いまいがだれでも最後はひとり。「ひとりで生きて、ひとりで老いることを不安に思う必要はない」と、自身もシングルの東京大学大学院教授・上野千鶴子さん(59)は言い切る。昨年、出版した「おひとりさまの老後」(法研)は50万部を超えるベストセラーになった。「上野流 おひとりさま術」を聞いた。【聞き手・小川節子】 ◇社会で支える時代に --シングル世帯が増加しているが社会的な背景は。 単身世帯の増加は時代の趨勢(すうせい)。高齢夫婦世帯は一方が亡くなればひとりになる。事実、65歳以上で配偶者がいない女性は55%、80歳以上では83%になる。 ひとりになった時、かつては子どもとの同居を選ぶ人が多かったが、今は同居しない人が増えている。65歳以上の高齢者の子どもとの同居率は80年は70%だったが、00年には50%以下に減少。後続世代には結婚を選ばない人たちも増えているため、ますます単身世帯は増加するだろう。 --社会的制度、そのものの見直し時期にきているのか。 その通り。今までの高齢者支援は「家族介護」が前提だった。これからは「ひとり暮らしを前提とした高齢者支援」にシフトしていかなければならない。ひとり世帯をサポートする仕組みを社会的に考える時代を迎えている。 単身で体の自由がきかなくなったとき、不安を持つ人は多いが、在宅看取(みと)り介護があればよい。訪問医療・訪問看護と提携して、巡回介護をしてもらえば、ひとりでも自分の家で最期の時を迎えることができるはず。 これからの高齢者は権利意識を持ち、自分にとって必要なサービスを要求していくだろう。そのためには、多様な要求に応じられるだけの十分な介護資源の選択肢を供給することが必要だ。 --自分らしく生活を楽しむ方法は。 現在のような超高齢社会はだれも経験したことがない。親世代に学ぼうと思っても学べない。それならすでに、ひとりで老いを生きている先輩たちに、ノウハウを学べばよい。 ひとり暮らしを楽しむ条件は健康と自由になるお金、それに自分のための空間と時間。年金も制度確立以降は、遺族年金や厚生年金など、ひとりで暮らせるだけの額が入ってくるようになった。特別に収入が高くなくとも、普通の女性が普通に働き続ければ暮らせる水準は確保できる。年金制度を冷笑するより、信頼できる制度にするよう国民が努力すべきだ。住まいも団塊世代の持ち家率は8割を超えているので、さほど心配する必要はない。高齢者専用賃貸住宅も増えてきた。 何より一番大切なことは、人間関係。家族もやがて去っていき、仕事も仕事仲間もいつかはなくなる。その後に残るのは友人。寂しい時に会ったり、しゃべったり、ごはんを食べるつきあいは大切だ。ひとりでいることも、だれかといることも、どちらも選べるのがシングルの特権。いろいろな状況でつきあえる男女の友人の在庫を維持しておくことは、心得のひとつ。 --シングルに対する偏見の目は。 いまだ社会全体にひとり暮らしの人に対して「かわいそう」とか「おさみしいでしょう」といった意識があるが大きなお世話と言いたい。「おひとりさま」という言葉が定着することで肯定的にとらえられ、明るいイメージになればいいと思う。 私の友だちは50代後半が多いが、死別、離婚などでひとりになる女性が増えてきた。そんな友だちには「おかえりなさい」と言ってあげたい。シングルの人もシングルアゲインの人も、いずれはみんな同じライフスタイルになる。ひとり暮らしの老いをこわがる必要はないと、言いたい。=「おひとりさま術」は今回で終わります ============== ![]() ◇うえの・ちずこ 1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了後、平安女学院短大助教授、京都精華大学助教授などを経て95年から現職。専門は社会学。女性学、ジェンダー研究の第一人者で、近年は高齢者の介護問題にもかかわる。著書に「当事者主権」「生き延びるための思想」「老いる準備」など多数。 (毎日新聞 2008年2月14日) |
『おひとりさまの老後』は売れ続け、半年で60万部を突破。
上野さんのメディアへの露出度も高く、
2月19日(火)には、NHK「クローズアップ現代」、
(追伸:クローズアップ現代、3月11日に延期になりました。
ゲストは上野さんではなく、樋口惠子さんです。
3月18日(火)には、テレ朝「徹子の部屋」
に、「おひとりさまの老後」をテーマに登場されるそうです。
上野さんファンは必見。おみのがしなく!
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最後まで読んでくださってありがとう

2008年も







