みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

加藤哲夫著・市民の仕事術I&II『市民のネットワーキング』『市民のマネジメント』/初物ミョウガ

2011-08-02 19:42:09 | ジェンダー/上野千鶴子
31日提出期限の『議員と市民の勉強会」の課題のファイルが参加者からちゃんと届かなくて、
朝からトラぶっていたので、その対応に追われながら、勉強会のセッションの準備。

けっきょく、きょう予定していた仕事は半分もすすまず、
こういうときは、集中力も途切れるので、早めに切り上げてブログを書いています。


ともちゃんが、畑からミョウガをとってきてくれました。
数年前に、庭から畑のユリノキの下に植え替えたのが、今ではびっしり生えています。

わたしは、生のミョウガは、あまり好きではないのですが、
甘酢漬けはなんとか食べられるようになりました。
  
さっそく甘酢漬け作り。
さっとお湯にくぐらせると,緑色に変わり、
酢につけると赤くなります。


左が酢漬け、右が、薬味用の生の千切り。


韓国冷麺に乗せて、おいしくいただきました。

 食用ホウズキ(ホタルノタマゴ)   

島オクラの花と実   

イチジク・バナーネ(秋果)もたくさん 

  

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『市民のネットワーキング  市民の仕事術I』『市民のマネジメント 市民の仕事術II』を読みました。
仙台在住の加藤哲夫さんの著書、上野千鶴子さんが解説を書いていて、
とてもおもしろいというか、ためになる本です。



加藤哲夫さんにはお会いしたことはありませんが、
80年代に『自然食通信』に本の紹介の連載をしていて、
おなじころ、わたしも『自然食通信』に連載記事を書いていたので、
楽しみに読んでて、このユニークな書評にのっている本をずいぶんかって読みました。

   蝸牛庵日乗(加藤哲夫のブログ)

 NPOのマネジメント術 ちづこのブログ No.9
WAN上野千鶴子web研究室

友人の加藤哲夫さん(せんだい・みやぎNPOセンター代表)が、新刊を出しました。『市民の仕事術』I&II、Iが「市民のネットワーキング」、IIが「市民のマネジメント」です。ながいあいだ、NPOの先陣を走ってきた加藤さんならではの、経験と知恵がいっぱいつまった本です。

頼まれて、わたしが「解説」を書きました。ものすごい過密スケジュールだったのに、断り切れなかったからです。でも、書いてトクしたのは、わたしのほうでした。

ご本人と版元の許可を得て、その「解説」の全文を以下に転載します。最後まで読んでくだされば、なぜわたしがこの文をこのブログに載せたいと思ったかが、わかっていただけるでしょう。そして実際に加藤さんの本を手にとって、読んでみてください。もうじきBookstore WANに紹介記事が出る予定です。

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加藤哲夫著『市民のネットワーキング 市民の仕事術I』『市民のマネジメント 市民の仕事術II』

発行・メディア・デザイン、発売・本の森、2011年

解説     上野千鶴子


 てっちゃん、と呼ばせてください。てっちゃんは会ったときからてっちゃん、でした。初対面なのに、前から知っているような気分にさせました。かまきりみたいな風貌なのに、人当たりはやわらかく、シャープなアイディアマンなのにおしつけがましくない。いつのまにか他人を巻きこんでいるこの人は、NPOの時代にいつのまにか時代の先端を走っていました。

そのてっちゃんがこのわたしに、解説を書け、といいます。このひとのしごとに、そしてこのひとのわかりやすい表現に─なにしろ『市民の日本語』(ひつじ書房)の著者ですからね─どんな解説もいりません。解説は書けませんが、ラブレターなら書けます。きっとてっちゃんの下心もそのへんにあったかも?(笑)

てっちゃんは「せんだい・みやぎNPOセンター」の創設者であり、代表理事です。てっちゃんのNPOは、仙台市市民活動サポートセンターの指定管理者をはじめ、多賀城市市民活動サポートセンターや名取市市民活動支援センターの受託者にもなっています。そのせいで、宮城県と仙台市はいちやく日本のNPO支援の最先端地域になり、各地から学びにくるひとが絶えないモデル地区となりました。いえ、もっと正確にいうと、自治体がてっちゃんたちを指名したのではなく、てっちゃんたちが自治体を動かしてNPO支援センターをつくらせたのです。そしてお役人がやるよりずっとよい、と指定管理者に名乗りをあげたのです。しかも、民間のファンドや情報開示のしくみなど、行政とは別のサービスもちゃんと築いてきました。宮城県と仙台市がNPO先進地域として知られるようになったとしたら、そこにてっちゃんという人材がいたからです。そしててっちゃんが人材を育てたからです。

 てっちゃんはNPOがNPOと呼ばれるようになるずっと前からNPO活動をやってきました。NPOことNon Profit Organization、つまり「カネに・ならない・しごと」のことです(笑)。1998年にNPO法が成立したからNPOが生まれたわけではありません。NPOとは呼ばれないけれどNPOと同じ活動をしているてっちゃんのようなひとたちが全国各地にいたから、そのひとたちの後押しでNPO法が生まれたのです。

てっちゃんは東北ソーシャルビジネス推進協議会の会長もやっています。このところ「社会企業(ソーシャルビジネス)」ということばが大はやりで、大学のなかには「社会企業科」なんていう専攻をつくってしまったところもありますが、こんな横文字コトバや輸入概念をつかわなくたって、てっちゃんはずぅーっと昔から社会企業家(ソーシャル・アントレプルナー)でした。

てっちゃんのやっていることを説明するのに、NPOだの、社会企業だのと、外来の概念はいりません。反対に、てっちゃんのような先覚者たちがやってきたことを説明するために、概念と理論とは生まれました。わたしは研究者として確信を持っていいますが、概念と理論は、実践と現場のあとを追いかけていきます。そしてもっとも誠実な学問とは、実践と現場のあとを愚直に忠実に追いかけていく学問のことなんです。

てっちゃんはそのうえ、NPOという「カネに・ならない・しごと」を「食える・しごと」に変えてしまいました。せんだい・みやぎNPOセンターには、常勤・非常勤を合わせて、現在40人ものスタッフが働いています。そのひとたちの雇用をつくりだし、しごとを産みだし、社会になくてはならない活動にしたてあげてしまったのがてっちゃんです。今では理事長は二代目の紅邑晶子さんという女性に代わっています。つまり「せんだい・みやぎNPOセンター」は、てっちゃんなしでもまわるようになったのです!

かれはこうやって、活動をしごとにし、しごとを事業に変え、ひとと組織を育て、それをてっちゃんなしでも自分の足で歩いていけるところまで、一人前に仕立てあげました。経営者としては、辣腕!といわなければならないでしょう。



そのてっちゃんが『市民の仕事術』を書くというんだから、おもしろくて役に立たないわけがありません。
本書は2分冊になっています。Ⅰ部が『市民のネットワーキング』、Ⅱ部が『市民のマネジメント』です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・

長いので、ここから先は、NPOのマネジメント術 ちづこのブログ No.9をお読みになってください。


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