五月はウツギの季節。
ウツギの仲間は、花の色が変わるものが多い。
家の裏に咲くサクラウツギ(桜空木)。
花は一重咲きの五弁、咲き始めは薄いピンク。
花のまわりだけが淡い紅色に染まり花弁のなかは白い。
咲きすすむにつれて花色が濃くなって、
濃い美しいピンクに染まっていく。
斑入りベニウツギは満開を過ぎました。
このあと、バイカウツギ、ハコネウツギ、更紗宇津木と続きます。
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社説:廃炉後の福島第1原発/全施設の解体・撤去が筋だ 2019年05月27日 河北新報 廃炉作業が続く東京電力福島第1原発を巡り、廃炉後の在り方が議論されようとしている。日本原子力学会がこの夏、いくつかの具体案を盛り込んだ報告書を公表する予定だが、その中には原子炉などを当面撤去せず、しばらくは「監視」し続けるといった案も含まれるという。 廃炉作業はこれから30~40年続くと見込まれ、現時点では不確定要素もかなり多い。 廃炉後を議論するのは早すぎるという意見もあるだろうが、福島県にとっては被災地の復興に影響する重大事。東電や国はできるだけ早期に検討を始めるべきだ。もちろん地元の意向は最大限に尊重されなければならない。 原子力学会は報告書で、第三者の立場から「選択肢」を示す考え。その第1案は、炉心溶融(メルトダウン)によって溶け落ちた核燃料(デブリ)を取り出した後、全施設を撤去するという方法。広大な更地を復興に活用することも可能になり、地元にとっては疑いなく最も望ましい姿になる。国と東電は当然、原発を構成する全施設の撤去を目標にしなければならない。 ただ、実現のためには1~3号機で全てのデブリを取り出した上、膨大な放射性廃棄物の搬出先を原発の外に確保しなければならず、相当な困難も伴う。 第2の案では、高濃度に汚染されている原子炉や格納容器などに限って監視しながらそのまま残し、他の施設は撤去する。施設をさらに残し、放射線量が低下してから取り壊す案も示されるという。この場合、撤去まで100年単位の期間を要する見通し。 第1案以外は長期にわたってさまざまな施設が残る可能性が高く、原発事故の被災者や地元自治体は容易に受け入れられないだろう。デブリの取り出しと全施設撤去は、セットで行われると考えている人も多いはずだ。 原子力学会はそれぞれの案ごとに、発生する放射性廃棄物の量も見積もっている。全施設撤去が800万トンで最も多く、最低でも200万トンになるという。 だが、放射性廃棄物を最終的にどこへ処分するかについては、デブリも含めてまだ何も決まっていない。 1979年の事故でメルトダウンが起きた米国のスリーマイルアイランド原発は、デブリを取り出して遠く離れた国立研究所に保管したが、日本国内で同じようにできる見込みは今のところ全くない。 簡単に決められるはずはないにしても、国と東電は廃棄物の保管や処分を真剣に検討していかなければならない時期になっている。 ずるずると時間だけが経過してしまえば、いずれ「処分先がないので撤去したくともできない」といった事態になりかねない。そんな理屈で福島第1原発が長期残存することになったら、地元は納得し難いだろう。 2019年05月27日月曜日 |
福島第一の津波対策、学術会議が検証「安全に対し慢心」 2019年05月22日 朝日新聞 東京電力福島第一原発の事故前の津波対策について検証した報告書を日本学術会議がまとめ、21日公表した。東電が高い津波に襲われる可能性を把握しながら対策をとらなかったことから、原発をもつ電力会社は研究段階の知見や情報でも何らかの対応をとるべきだと指摘している。 報告書などによると、東電は事故前の2008年に原発の敷地を超える高さの津波を試算したが、知見が不十分として土木学会に妥当性の検討を依頼し、すぐに対策をとらなかった。学術会議は、新たな知見で原発が深刻な影響を受ける可能性があるとわかった場合、電力会社は真摯(しんし)に受け止めて対策の厚みを増すことが重要と指摘した。 事故当時、原子力に関わる組織全体に「安全に対する慢心と想像力の欠如」が広がっており、頻度の小さな事象によって起きる事故に関する研究や投資の意欲が減退していたと分析。原子力安全に関わる学術団体なども「自然現象の脅威や事故に対する想像力が欠如していた」とした。(川田俊男) |
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