みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

降圧目標130/80未満に 高血圧治療、75歳未満見直し/高齢者は太りやすい…脳梗塞、心臓病やうつのリスクにも

2019-05-30 21:31:00 | ほん/新聞/ニュース
雨が上がって庭を歩いたら、
坂のうえにバラの花が咲いていました。

鉢植えのアマリリスも開花していたので、
玄関横のよく見えるところに持ってきました。

夕ご飯は、牡蠣とキクラゲともやしのオイスター炒め。

素焼きした栃尾揚げもおいしいです。


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後半は、
健康に関しての中日新聞と読売新聞の記事二つ。

腎機能に問題があるので減塩は必至、
高血圧、サルコペニア、脳梗塞、心臓病など
高齢者がかかりやすい病気も他人事ではありません。

  降圧目標130/80未満に 高血圧治療、75歳未満見直し  
2019年5月28日 中日新聞

 日本高血圧学会は四月、高血圧治療ガイドライン(指針)を改定し、七十五歳未満の成人の降圧目標について、最高血圧(収縮期血圧)を「一三〇ミリHg未満」とし、十ミリHg引き下げた。血圧が低い方が脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管疾患を抑えられるという研究結果が、国内外で報告されているのを受けて判断した。どんな影響があるのか。
 指針は二〇〇〇年に初めて策定。新指針では、七十五歳未満の成人の最高血圧は「一四〇未満」から「一三〇未満」に、最低血圧(拡張期血圧)も「九〇未満」から「八〇未満」に引き下げた。七十五歳以上も最高血圧を「一四〇未満」に下げた。一方、治療が必要な高血圧の診断基準は従来通り、「最高血圧一四〇以上」「最低血圧九〇以上」の両方か、どちらか一方が該当することで変わらない。
 引き下げの背景にあるのは、年間約十万人と脳卒中による死者が多いこと。学会理事で東京女子医科大教授の市原淳弘さん(58)=内分泌内科学=は「高血圧は脳卒中の最大の原因」と話す。加えて、高血圧による心臓、腎臓の疾患でも年間六千人が亡くなる。
 半面、降圧薬の服用による下げ過ぎも低血圧や腎障害のリスクがある。節目になったのが、米国で四年前に発表された臨床試験の結果だ。約一万人を対象に、降圧目標を「一二〇未満」と厳格に設定したグループと、「一四〇未満」のグループに分けて比べたところ、「一二〇未満」の方が年間の心血管疾患の発症率を25%、心血管疾患以外も含めた死亡率を27%抑えられた。同学会は、この試験をはじめ十九の論文を分析。「一三〇未満」なら副作用の出る例が増えることはないと判断、目標に設定した。米国と欧州の学会が相次いで、降圧目標を「一三〇未満」に引き下げたことも大きかった。
 一方、懸念されるのは降圧薬の処方が大幅に増えることだ。新指針によると、国内の高血圧患者の四割以上に当たる約千八百万人が治療を受けていない。また、治療中の患者も約千二百万人は目標を達成できていない。目標引き下げは未達成の患者をさらに増やすことを意味する。ただ、市原さんは「生活習慣の改善を強化しようというのが学会の考え。新指針が求めるのは意識改革」と話す。
 そのため、新指針では、最高血圧が「一三〇~一三九」を「高値(こうち)血圧」、「一二〇~一二九」を「正常高値血圧」と名付け早い段階から生活習慣の改善を促すよう定めた。「健康診断などで高値血圧、正常高値血圧と分かったら、かかりつけ医らの指導を受けてほしい」と呼び掛けている。

◆1日6グラム未満、減塩に食事を工夫
 生活習慣の改善で、重視されるのは減塩。塩分を取りすぎると、血管内の塩分(ナトリウム)濃度を一定に保とうと血液量が増え、血圧が上昇する。
 2017年の調査で、国民の1日の食塩摂取量は平均9.9グラム。同学会は6グラム未満を目標にする。学会の減塩委員でもある市原さんは、梅干しや漬物の量を減らしたり、麺類の汁を残したりすることを提案。しょうゆやみそなどの調味料も減らすことが大事で、物足りない人は牛乳やレモン汁でうま味を足すといい。
 塩分を体の外に出す作用があるカリウム、カルシウム、マグネシウムを取ることも有効だ。それぞれキウイ、牛乳、豆腐のにがりに多く含まれる。お勧めの食材は三つとも含まれる大豆モヤシという。
 (小中寿美)
 <高血圧> 心臓から送り出された血液が、血管の壁を押す力「血圧」が持続的に高くなっている状態。国内の患者数は4300万人で、日本人の病気で最も多い。生活習慣を改善しても血圧が下がらない場合は降圧薬を服用する。


 高齢者は太りやすい…脳梗塞、心臓病やうつのリスクにも
2019.5.28 読売新聞 

 年をとると体の代謝が下がり、同じ運動をしても若い人より、消費カロリーが少なくなる。外出の意欲や機会が減るなど、日常の活動量も低下しがちで、太りやすくなる。高齢者の肥満は、脳や心臓、うつなどの病気のリスクを高めるため、注意が必要だ。(山田聡)

転倒、骨折の危険も
 40歳を過ぎる頃から、おなかのぜい肉が気になり出す人は多い。厚生労働省の調査によると、BMI(体格指数)では肥満に該当しないものの、腹囲がメタボリックシンドロームの基準値(男性85センチ、女性90センチ)以上の割合は、年齢とともに増える傾向にある。
 BMIは、体重(キロ・グラム)を身長(メートル)で2回割った数値。例えば身長1メートル70、体重85キロ・グラムの場合、BMIは29・4となる。健康診断の結果などに記載されており、日本肥満学会は、日本人について、25以上を肥満と定めている。
 しかし、高齢になるにつれて身長が縮み、筋肉が減って脂肪が増えやすい。病気で体がむくむケースもあり、BMIだけでは肥満と判定できないこともある。正確な診断には、内臓脂肪量の目安となる腹囲なども参考にする必要がある。
 肥満は、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の原因になる。加齢に伴って筋力や骨密度が低下し、軟骨が変形するなどの異常をきたしやすくなる。肥満による体重の増加は、膝や腰を痛める原因になるほか、転倒・骨折につながる恐れもある。
 さらに、着替えや入浴、料理、掃除、洗濯、買い物などの日常生活動作(ADL)の質も下げかねない。
 筋肉量が著しく減った状態のサルコペニアが肥満に加わると、転倒・骨折やADLの低下を招くリスクは一段と高まる。心身虚弱の状態で要介護の一歩手前のフレイルにもなりやすい。
 また、東京大高齢社会総合研究機構などの研究によると、サルコペニアで肥満の高齢男性は、うつ状態になるリスクが2・7倍。精神的にも悪影響を及ぼすことが分かってきた。

中年から対策を
 日本老年医学会は昨年、高齢者の肥満症診療に関する指針を作成した。とりまとめた東京都健康長寿医療センター副院長の荒木厚さんは「高齢者の肥満は複数の病気のリスクを高める。特に内臓脂肪には注意が必要だ」と指摘する。
 肥満は生活習慣と深く関わり、短期間での改善は難しい。特に高齢では、急激なダイエットや運動は体への負担が大きく、健康を損なう危険性が高まる。医師らに相談して行うことが望ましい。できれば肥満が気になり出す、中年(40~64歳)から始めたい。
 食事はカロリー制限に加え、栄養バランスを重視。筋肉のもとになるたんぱく質は、フレイルの予防に効果がある。内臓脂肪を落とそうと、食事の量を漫然と減らすのは、必要な栄養素も不足しかねず逆効果だ。
 筋力が落ちると、心肺機能の低下や死亡のリスクも高まる。生活の中に適度な運動を取り入れたい。太ももやお尻の筋肉を鍛えるスクワットが、歩く力を維持するのに効果的だ。正しいやり方を身につけ、痛みが出たら無理をしない。
 荒木さんは「事務作業などをしている人は、いすに座っている時間を短くするだけでも良いので、試してほしい」と話している。 


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