みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

新学期を前に 居場所は学校以外にも/子どもの変化、気付いて・・・/高砂百合が咲いています。

2019-08-26 20:49:06 | ほん/新聞/ニュース
夕方キンリョウヘンの水やりに庭に出たら、
タカサゴユリ(高砂百合)が咲いていました。

タカサゴユリは鉄砲百合にそっくりですが、
元は台湾から来た外来種とのこと。

 タカサゴユリとは?その特徴や日本の原種まで解説!テッポウユリとの違いは?(くらしーの) 

朝晩はすこし涼しくなりましたが、

夏の猛暑で桃や桜は葉が変色して落葉しはじめています。

先月末に干したネギは、根が乾いていますが、

葉は起き上がってきて、元気に生きています。

干しネギ栽培は、うまく成功しそうです。

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  社説:新学期を前に 居場所は学校以外にも  
2019年8月23日 中日新聞

 もうすぐ夏休みが終わり、新学期が始まる。学校に行くのが憂鬱(ゆううつ)な事情を抱える子どもたちの心模様を考えると心配な時期でもある。助けを求めていないか。心の声に耳を澄まし、見守ろう。
 夜間中学の教員や弁護士ら、不登校となった子どもたちと接している関係者は、学校が学力ありきの序列化や競争の波にさらされ、息苦しい場所になっているのではないかと懸念している。
 端的な例は全国学力テストだ。文部科学省は昨年度から成績公表を一カ月前倒しして七月末とした。学校が夏休み中に分析し、二学期からの授業の改善などに生かすことを期待している。
 大阪府の吉村洋文知事は、自身が三月まで市長をしていた大阪市の小学校国語の平均正答率が政令市中最下位だったことを理由に今夏の賞与分を寄付すると表明した。校長や先生たちには心理的な圧力となっているのではないか。
 学力は、自治体トップや学校のために向上させるものではなく、子どもたちの人生を豊かにすることが本来の目的のはずだ。本末転倒とならぬよう、まずは夏休みの思い出に耳を傾ける余裕を持って子どもたちを迎えてほしい。
 いじめなど悩みを抱えた子どもたちは誰にも相談できず、命を絶つしかないと思い詰めてしまうこともある。教育評論家の武田さち子さんは要注意サインとして、発熱や胃痛などの原因不明の体調不良が続いたり、昔のアルバムを引っ張り出したり思い出話をしたりするなどの行動を挙げている。
 自殺した子の遺族からは、他人の視線を気にするようになっていたという話も何度か聞いたという。強い不安の反映とみられる。
 周囲に気を使い、変化を感じさせない子もいるだろうが、もしサインに気付いた時には言葉に出して心配していることを伝えることが大切だ。じっくり話を聞き、安全確保策を探る。学校以外の居場所を選択することも一つの道だ。
 二〇一六年に成立した教育機会確保法では、子どもたちの休養の必要性を認め、学校外での学習の機会が得られるよう、子どもやその親に必要な情報を提供することを国や地方自治体に求めている。
 悩んでいる子どもたちは、周囲にSOSを伝えたうえで、心のエネルギーをためるための時間を確保してほしい。学校でなくてもいい。笑顔でなくてもいい。いいことも悪いこともある長い人生の一日一日をまずは生きてみよう。


 子どもの変化、気付いて 夏休み明け自殺増傾向
2019年8月24日 大阪日日新聞

 夏休みが終盤に差し掛かり、多くの学校で間もなく2学期が始まる。学校生活が再開する夏休み明け前後は、18歳以下の子どもの自殺が増加する傾向があるといわれる。社会心理学の専門家は「子どもたちの言葉を丁寧に聞いてほしい」と呼び掛ける。
「子どもたちとじっくり話してほしい」と呼び掛ける太田教授=奈良市の奈良大
 内閣府によると、1972~2013年の42年間で、18歳以下の子どもの自殺は1万8048人。自殺した日を分析すると、9月1日が131人で突出していた。9月2日は94人、8月31日も92人で多かった。
 警察庁と大阪府警本部の統計によると、18年の府内の自殺者は全体で1275人。1998年に2千人を超えてから横ばいで推移し、11年から減少傾向となっているものの、依然として1日に3人以上が自ら命を絶っている。このうち20歳未満は33人だった。
 府は18年から、若者になじみのある無料通話アプリLINE(ライン)を使用した電話相談を受け付けるなど、対策を講じている。
 奈良大社会学部教授で、公認心理師の太田仁さん(63)は「悩みを抱えている子どもは、お盆明けから様子が変わる」と指摘する。

 長期の休みになる夏休みは、学校でのいじめや悩みから離れられるが、新学期が近づき楽しい時間が少なくなるお盆明け頃から、子どもに変化が現れるという。
 楽しそうにしているが、時折不機嫌になったり、話し方や行動がぶっきらぼうになる。「夜に寝られなくなる子どももいて、不安を感じているサインだ。変化に一番最初に気付くことができるのは親。気が付いたら子ども本人に直接聞くのが大切」と太田さんは力を込める。
 子どもとの対話は、Tell(話す)▽Ask(尋ねる)▽Listen(傾聴)▽Keep Safety(安全を確保する)-の「TALKの原則」が重要になると言い、「『死んでしまいたい』と思っていないか、はっきりと聞くこと。自殺は発作的にやるので、1人にしない。一緒の部屋で寝ることも効果がある」と話す。
 「生きたいけれど、死ぬしかないという思いが自殺の燃料になる。子どもたちには『つらさ』『寂しさ』『しんどさ』を口に出してほしい。子どもたちの言葉を親は受け止め、子どもの苦しみを見誤らずに専門家へつないでほしい」と訴えた。


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