みどりの一期一会

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代謝異常「がん悪液質」国内初の治療薬 食欲促し体重増やす /セイヨウニンジンボクの花が咲いた

2021-07-14 22:50:14 | ほん/新聞/ニュース
今年も薄紫のセイヨウニンジンボクの花が咲きました。
暑い夏に咲く花ですが、優しい花色がすずしげです。

冬に幹を切って思いきって背丈を低くしたので、
咲くかどうか気がかりでしたが、たくさん花をつけています。



特徴
セイヨウニンジンボクは、花が少なくなる7月から、さわやかなスミレ色の花を咲かせます。生育旺盛で育てやすい落葉低木ですが、あまり栽培されていません。
ハマゴウ属には約250種が含まれ、主に熱帯に分布します。日本にもハマゴウ(Vitex rotundifolia)、ミツバハマゴウ(V. trifolia)が自生します。このなかで、寒さにも強く、花が美しいことから栽培されるのが、セイヨウニンジンボクです。花には芳香があり、葉にも香りがあり、開花期も非常に長いのが特徴です。
樹高は3mほどになり、枝も広く張るため、栽培するには多少広い場所が必要ですが、開花時にはひときわ目立ちます。葉は、5~9枚の手のひら状になり、花のない時期でも楽しむことができます。なお、ニンジンボクの名は、この葉が、チョウセンニンジン(Panax ginseng)に似ることに由来します。
半日程度は日が当たる場所から日なたで、寒風が当たらず、水はけのよい場所であれば、特別な管理をしなくても、毎年よく花を咲かせます。



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後半は、
中日新聞生活面の安藤明夫さんの「がん悪液質」に関する記事、
「がん悪液質」については関心があって前から調べていたので、
関連の日経メディカルの記事も紹介します。

漢方薬では、六君子湯がグレリンの分泌を促進させる作用があることで知られています。

  代謝異常「がん悪液質」国内初の治療薬 食欲促し体重増やす 
2021年7月13日 中日新聞

 がん患者に見られる代謝異常「がん悪液質」。食べているのに、筋肉の量が減ってやせていく。歩けなくなるほど衰弱して命に関わるケースも。これまで有効な薬剤がなかったが、四月に国内初の治療薬「アナモレリン」(商品名・エドルミズ)が、小野薬品工業から発売された。対象は非小細胞肺がんと胃がん、膵臓(すいぞう)がん、大腸がんの患者で、期待が高まっている。 (編集委員・安藤明夫)

 体重や脂肪組織が減少するのは同じだが、悪液質は体を動かす骨格筋も減るのが特徴だ。加えて、炎症が起きていることを示す炎症タンパク質の合成、安静時のエネルギー消費量は増えることから=表、体重や筋肉の減少が加速。食べているのにやせる上、食欲も落ちる。がんに対抗するために体内で起きるさまざまな炎症反応が原因の一つと考えられ、進行に伴って深刻な栄養不良に結びつく。

 半年間で5%以上の体重減少と全身の筋力低下などが診断の目安。フランスのがんセンターの千五百四十五例を見ると、膵臓がんや胃・食道がん、肺がんの過半数で悪液質が見られた。また米国の四施設の五百例を分析したところ、直接の死因の23%を悪液質が占め最多だった。患者の生活の質(QOL)に関わるだけでなく、命を左右する問題だが、治療法はなかった。

 エドルミズは「空腹ホルモン」とも呼ばれるグレリンと同様の働きをする飲み薬だ。食欲や成長ホルモンの分泌を促し、体重、筋肉の量を増やす。国内の治験では、肺がんの大半を占める非小細胞肺がんの悪液質患者のうち、エドルミズを十二週間服用した群では脂肪を除いた体重が平均で一・三八キロ増えた。大腸がん、胃がん、膵臓がんの三つの消化器がんでも63・3%で体重の維持・増加が見られた。一方で筋力の改善が認められた例はなかった。

 患者の生活の質向上を目指す日本がんサポーティブケア学会の評議員でもある高山さんは「悪液質は、運動や栄養の指導も合わせ、多職種のチームで向き合うことが大事」と指摘。その上で「エドルミズの登場で、がんに伴う痛みやつらさを和らげるがんサポーティブケアが大きく変わる可能性がある」と期待する。

 がん医療の現場でも手応えを訴える声が上がる。

 愛知県がんセンターで治療中の胃がんの六十代男性は、最初に使った抗がん剤が効かなくなった後、食欲不振に陥って体重が減少。治療への意欲も低下した。しかし、エドルミズを服用したところ、短期間で食欲が出て体重も回復。気力が戻り、新たな抗がん剤治療を始めることができた。

 薬物療法部長を兼ねる室圭副院長(55)によると、これまでは悪液質の患者が家族らから「もっと食べなきゃ」と責められ、落ち込む例があったという。「治療への意欲を引き出す効果も期待できる」と話す。

 適応の対象となった四つのがん以外でも悪液質は見られる。室さんは「現場のデータを基に、対象となるがんの種類を広げることも考えてほしい」と話す。 


   【新薬】アナモレリン(エドルミズ)がん悪液質に初の治療薬、GH分泌と食欲を亢進 
2021/04/09 日経メディカル

 2021年1月22日、がん悪液質治療薬アナモレリン塩酸塩(商品名エドルミズ錠50mg)の製造販売が承認された。適応は「非小細胞肺癌、胃癌、膵癌、大腸癌におけるがん悪液質」、用法用量は「1日1回100mgを空腹時に経口投与」となっている。

 がん悪液質は、欧州緩和ケア研究共同研究会(EPCRC)の診療ガイドラインで「従来の栄養サポートで改善することは困難で、進行性の機能障害をもたらし、(脂肪組織の減少の有無にかかわらず)著しい筋組織の減少を特徴とする複合的な代謝障害症候群である。病態生理的には、経口摂取の減少と代謝異常による負の蛋白、エネルギーバランスを特徴とする」と定義されている。悪液質発生のメカニズムは、いまだ不明な点も多い。また、癌種により悪液質を生じにくいものもあり、その進行速度も様々である。

 悪液質は、一般に癌の進行に伴い、次第に致死的となる不可逆性の栄養不良に進展していく。悪液質に対する治療介入の臨床的意義は、食欲を増進し、骨格筋や臓器組織などから構成される除脂肪体重の減少(体重減少)を阻止することとされている。このことから、明らかな悪液質の症状を呈さず、代謝異常が軽度な状態から栄養サポートを行うことが栄養不良の進展の遅延、さらには抗がん治療への耐用性の向上が可能となると考えられている。一方、現時点では悪液質の症状を呈した状態における治療としては栄養療法などが行われているものの、代謝異常に起因するがん悪液質を改善することができないのが現状であった。

 アナモレリンは、成長ホルモン(GH)分泌促進作用や食欲亢進作用を有する経口低分子グレリン様作用薬で、日本初のがん悪液質治療薬である。ペプチドホルモンの一種であるグレリンは、GH放出促進因子受容体タイプ1a(GHS-R1a)の内因性アゴニスト。GH分泌促進や食欲亢進作用に加え、体重増加、脂肪生成促進、糖代謝への関与、消化管運動調節、サイトカイン産生などの生理作用を示すことが確認されている。

 悪液質に対する2つの国内臨床試験(非小細胞肺癌患者を対象としたONO-7643-04試験、大腸癌、胃癌または膵癌患者を対象としたONO-7643-05試験)において、本薬の有効性と安全性が検証された。

 副作用(臨床検査値異常を含む)としては、γ-GTP増加(6.4%)、グリコヘモグロビン増加(5.9%)などが認められており、重大な副作用としては、心電図異常などの刺激伝導系抑制(10.7%)、高血糖、糖尿病の悪化(各4.3%)、肝機能障害(6.4%)が報告されている。

 薬剤使用に際して、下記の事項について十分留意しておく必要がある。
・食事の影響を避けるために「空腹時に服用し、服用後1時間は食事をしないこと」を患者に指導すること
・有効性および安全性に関するデータ収集のために、全症例で使用成績調査を実施すること
・製薬会社から本薬の適正使用およびがん悪液質患者の安全性確保を目的として、患者選択および本薬に特徴的な副作用対策について解説した文書が公表されているので熟読すること 


がん悪液質の症状緩和を促す六君子湯 食思促進ペプチド グレリンシグナル作用を通して(国立がん研究センター)

 漢方薬『六君子湯』が慢性腎臓病による体重減少を抑制することを発見
~慢性腎臓病治療の新たな一助となる可能性~(横浜市立大学)
 


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