熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

弁理士会員研修

2007-07-23 21:23:57 | Weblog
弁理士会員研修「米国特許における非自明性判断の最近の動向ーKSR事件の影響ー」を受講してきました。

「KSR事件等の解説」に続いて「パネルディスカッション」が行われ、KSR事件後に非自明性の判断に変化があったのかが議論されました。

KSR事件の関心は高く、多くの弁理士が参加していました。

以前、米国特許事務所主催のKSR事件についてのセミナーに参加した際にも、今後の非自明性の判断への影響が議論になっていましたが、①最高裁判決後の地裁・CAFCの判決動向を見守る必要がある、②予測可能な技術分野(機械・電気)は、非自明性の基準が厳しくなる(特許され難い)可能性がある、③予測困難な技術分野(化学)の非自明性の基準は変化がない、という結論でした。

今回の研修でも、その結論が大きく変化することはなく、結局、その後の判決動向を見守ることが重要であるというものでした。

地道に裁判例を分析することが必要ですね。

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ライセンス交渉

2007-07-23 00:31:31 | Weblog
私の主要業務の一つにライセンス交渉があります。
現在、4社と交渉中で、1社と交渉の準備をしています。

このライセンス交渉は、順調に契約成立に至る場合と、紆余曲折して契約成立に至る場合とがあります。

現在交渉中の4社は、2社が比較的順調に交渉が進展していますが、2社はかなり難航しています。

難航するパターンは、交渉相手が強気な場合、特殊な社内事情がある場合等があり、そのどれに該当するのかを早期に見出す必要があります。

今回の2社は、1社が強気で、1社が特殊な事情がありました。
特殊な事情がある1社は、その事情を考慮した契約案を提示することにより契約締結に向けて進展しそうです。

強気の1社は、その強気の理由を検討することが必要です。
現在分析中ですが、若干相手方に誤解があるようです。
このような場合、過去の裁判例を提示して、相手方の誤解を解くことが必要です。
いくつかの類似裁判例がありますので、それをまとめて提示することにより誤解が解けると思います。

このような裁判例については、日頃から検討・整理して、ライセンス交渉に役立てるように準備しておくことが重要です。

「備えあれば憂いなし」ですからね。



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