熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

知的財産シンポジュウム

2007-12-06 22:19:10 | Weblog
特許庁主催の「知的財産シンポジュウム2007」に参加してきました。
会場は、久々の「東京ビッグサイト」です。

シンポジュウムの副題は、「戦略的な知的財産管理に向けて」です。
「戦略」とつけば、何を差し置いても参加しなければ、ということで参加した次第です。

主催者講演、基調講演に続いて、パネルデイスカッション、調査研究報告が行われました。
主催者講演、基調講演は、他の講演会等で聞いたことがある内容です。
講演者もいろいろな場所でお話しするので、似たような内容になるのは止むをえないのでしょうね。

パネルデイスカッションは、パネラーが、情報機器、自動車、化学分野の大手企業知的財産部門の責任者なので、技術分野による異なる知財戦略の具体例が聞かれ、大変参考になりました。

今後の知財担当者に要求される資質として、最近、特に強調されているのが、法律スキルの他に、経営戦略構築スキル、技術戦略構築スキルが必須であるということです。
ともすれば、法律知識よりも、経営知識、技術知識が重要である(あるいは、法律知識があるのは当然であるという前提)という意見です。
このような意見には、違和感が多かったのですが、今回のパネラーの意見を聞いて、私と同じだと思い、心強く感じました。

パネラーの方の意見は、「知財担当者に要求される資質として、法律スキルの他に、経営戦略、技術戦略を獲得しているのが理想的ですが、法律スキルを獲得するのは、そう簡単ではなく、法律スキルを獲得している人は国内外においてもそれほど多くないと思います。」と、法律スキルの獲得の方が優先順位が高いことをさりげなく強調していました。

私も、法律スキルの獲得は、そう簡単なことではなく、一生かけて追求するテーマだと思います。
もちろん、法律スキルを獲得した人、又は、余力のある人は、経営スキル、技術スキルの獲得に力を注ぐのも良いことだと思いますが、先ず、弁理士のコアスキルの向上に勢力を注ぐべきでしょう。

大手企業の知財部門の責任者が、私と同様な考え方をもっておられたことが分かり、嬉しくなって家路に着きました。


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コメント
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