NHKのドキュメント番組で、キッシンジャーを取り上げていました。
ヘンリー・キッシンジャーは、ニクソン、フォードという二人のアメリカ大統領の右腕として、権力を握った国務長官です。
キッシンジャーが初めてカメラの前でその生涯を語ったロングインタビューを軸に、側近の証言や、ニクソンとの会話記録テープなども交えアメリカ外交の舞台裏を描き出すという興味深い番組でした。
キッシンジャーは秘密外交を展開し、アメリカは中国に急接近します。
これは、大国ソビエトを牽制するための、キッシンジャーの信奉する「リアルポリティーク」、つまり現実主義に基づいた政治でした。
そして、ニクソン大統領は中国を電撃訪問、ソビエトとの対話も進み、ベトナム戦争の終結へとつながっていきます。
こうした流れを促進した功績が認められキッシンジャーはノーベル平和賞を受賞します。
ノーベル平和賞を受賞した喜びもつかの間、ニクソン大統領がウォーターゲート事件を引き起こして、結局、大統領を辞任します。
キッシンジャーは、チリで誕生したアジェンデ大統領による左派政権に対しては厳しく対応して、様々な秘密工作を行いました。
その現実政策には道徳心が無いと批判を受けます。
キッシンジャーの光と影の部分が良く描かれています。
私たちが見ることができない、外交の舞台裏がキッシンジャー本人、元部下、ジャーナリスト、他国の首脳達の証言から明らかになっていきます。
まさしく外交は生きものです。
実に陰謀渦巻く、冷徹な世界です。
このような世界で仕事をしたくはありませんね。
アメリカの影の部分、嫌な面を見せつけられたような感じがしますが、アメリカという国を冷静に観察するには格好の番組でした。
国内の米国基地問題、特に沖縄の基地問題を考える際に、参考となる番組です。
アメリカの思惑に踊らされないで、日本の安全保障と基地問題を、自分の問題として真剣に考える良い機会です。
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ヘンリー・キッシンジャーは、ニクソン、フォードという二人のアメリカ大統領の右腕として、権力を握った国務長官です。
キッシンジャーが初めてカメラの前でその生涯を語ったロングインタビューを軸に、側近の証言や、ニクソンとの会話記録テープなども交えアメリカ外交の舞台裏を描き出すという興味深い番組でした。
キッシンジャーは秘密外交を展開し、アメリカは中国に急接近します。
これは、大国ソビエトを牽制するための、キッシンジャーの信奉する「リアルポリティーク」、つまり現実主義に基づいた政治でした。
そして、ニクソン大統領は中国を電撃訪問、ソビエトとの対話も進み、ベトナム戦争の終結へとつながっていきます。
こうした流れを促進した功績が認められキッシンジャーはノーベル平和賞を受賞します。
ノーベル平和賞を受賞した喜びもつかの間、ニクソン大統領がウォーターゲート事件を引き起こして、結局、大統領を辞任します。
キッシンジャーは、チリで誕生したアジェンデ大統領による左派政権に対しては厳しく対応して、様々な秘密工作を行いました。
その現実政策には道徳心が無いと批判を受けます。
キッシンジャーの光と影の部分が良く描かれています。
私たちが見ることができない、外交の舞台裏がキッシンジャー本人、元部下、ジャーナリスト、他国の首脳達の証言から明らかになっていきます。
まさしく外交は生きものです。
実に陰謀渦巻く、冷徹な世界です。
このような世界で仕事をしたくはありませんね。
アメリカの影の部分、嫌な面を見せつけられたような感じがしますが、アメリカという国を冷静に観察するには格好の番組でした。
国内の米国基地問題、特に沖縄の基地問題を考える際に、参考となる番組です。
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