熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

環境保護

2012-03-13 09:28:45 | Weblog
フロンによるオゾン層の破壊の可能性を指摘し、ノーベル化学賞を受賞した米カリフォルニア大教授のシャーウッド・ローランドさんが10日、死去しました。

ローランドさんは、1974年、スプレーや冷蔵庫の冷媒などに使われるフロンガスがオゾン層を破壊することを初めて報告し、フロンガス使用の規制の必要性をいち早く訴えました。

しかし、産業界や一部の御用学者の猛烈な批判を浴び、ローランドさんの訴えはなかなか支持を受けることはありませんでした。

1980年代半ばから南極上空にオゾンホールが観測されるようになり、1987年にフロンガスを国際的に規制する「モントリオール議定書」が採択され、これにより主なフロンガスは90年代以降、全廃されることになったのは皆さんご存知の通りです。

オゾン層保護は地球環境問題の先駆けとなり、1995年にノーベル化学賞を共同受賞されました。

ローランドさんは、「科学者は報告書を作成するだけではダメで、行動を起こさなければならない」という考え方をしています。

どんなに抵抗されても、事実を曲げることはできません。
不都合な真実は、産業界、官僚、政治家、御用学者から猛烈な反撃を受けます。

原子力発電の安全神話に反対意見を述べた研究者も、猛烈な反撃、言われなき批判を受けました。

私たち一般市民は、産業界、官僚、政治家、御用学者が支持する意見に対して疑惑の目を向けて、冷静に判断することが必要です。





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