ハーマン・デイリー「定常経済は可能だ!」を読みました。
基本的に閉じたシステムである地球は成長しません。
つまり「有限である」ということです。
したがって私たちの暮らしも経済も有限な地球に支えられるしかないということになります。
つまり、経済成長ではいつか限界が来て、その解決策は地球外に活路を見出すしかなくなる。
定常経済とは、「一定の人口と一定の人工物のストックを可能な限り低いレベルでのスループットで維持するもの」です。
地球が支えられる扶養力の範囲内で、かつ長期間にわたって人々が良い暮らしをおくるのに十分なレベルで経済活動を維持することになります。
著者が考える「持続可能性の三つの条件」とは何か。
それは、
①再生可能な資源の持続可能な利用速度はその資源再生速度を超えてはならない。
例えば、魚を獲る速度が残りの魚が繁殖して数が増える速度を超えてはならないということですね。
②再生不可能な資源の持続可能な利用速度は、再生可能な資源を持続可能なペースで利用することで代用できる速度を超えてはならない。
例えば、石油を持続可能なペースで利用するためには、石油使用による利益の一部を風力発電、太陽光発電などに投資しつづけ、埋蔵量を使い果たした後も同等量の再生可能エネルギーを利用できるようにすることが必要です。
③汚染物質の持続可能な排出速度は、環境がそうした汚染物質を循環し、吸収し、無害化できる速度を上回ってはならない。
例えば、持続可能な形で下水を川や湖、地下の帯水層に流すには。バクテリアなどの有機物が水生生態系に過大な負荷をかけたり、不安定にしたりすることなく、下水の栄養分を吸収できる速度を超えてはいけないということです。
経著者は、済成長(著者は「成長」が良いことだという誤解をなくすために「経済拡大」とすべきだと述べています)神話から脱却して定常経済に変換する重要性を解いています。
安倍政権やその支持者は、経済成長によるトリクルダウン効果で成長の恩恵が下層階級まで行き渡ると言っていましが、トリクルダウン効果は見られず(利益を得た人のエゴを考えていなかったため)格差が拡大するという弊害が明らかになっています。
経済成長という無限の欲望(餓鬼道)から抜け出して、定常経済への道を進む時が来たようです。
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つまり「有限である」ということです。
したがって私たちの暮らしも経済も有限な地球に支えられるしかないということになります。
つまり、経済成長ではいつか限界が来て、その解決策は地球外に活路を見出すしかなくなる。
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地球が支えられる扶養力の範囲内で、かつ長期間にわたって人々が良い暮らしをおくるのに十分なレベルで経済活動を維持することになります。
著者が考える「持続可能性の三つの条件」とは何か。
それは、
①再生可能な資源の持続可能な利用速度はその資源再生速度を超えてはならない。
例えば、魚を獲る速度が残りの魚が繁殖して数が増える速度を超えてはならないということですね。
②再生不可能な資源の持続可能な利用速度は、再生可能な資源を持続可能なペースで利用することで代用できる速度を超えてはならない。
例えば、石油を持続可能なペースで利用するためには、石油使用による利益の一部を風力発電、太陽光発電などに投資しつづけ、埋蔵量を使い果たした後も同等量の再生可能エネルギーを利用できるようにすることが必要です。
③汚染物質の持続可能な排出速度は、環境がそうした汚染物質を循環し、吸収し、無害化できる速度を上回ってはならない。
例えば、持続可能な形で下水を川や湖、地下の帯水層に流すには。バクテリアなどの有機物が水生生態系に過大な負荷をかけたり、不安定にしたりすることなく、下水の栄養分を吸収できる速度を超えてはいけないということです。
経著者は、済成長(著者は「成長」が良いことだという誤解をなくすために「経済拡大」とすべきだと述べています)神話から脱却して定常経済に変換する重要性を解いています。
安倍政権やその支持者は、経済成長によるトリクルダウン効果で成長の恩恵が下層階級まで行き渡ると言っていましが、トリクルダウン効果は見られず(利益を得た人のエゴを考えていなかったため)格差が拡大するという弊害が明らかになっています。
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