この写真の裏側で、女子ジャンプの蔵王大会が行われている。この写真は昨日の3時ころ撮ったものだ。こんなに、空に晴れ間が見えているが、ジャンプ大会は、強風のために中止となった。順延された今日、日本のホープ高梨沙羅選手は、二試合連続優勝の偉業を成し遂げた。スケートの浅田真央とともに、ソチ五輪の金メダルの期待が大きく脹らむ。
ひむがしに見ゆるかぎりの山脈は厳かになり雪晴れにけり 斉藤茂吉
蔵王の山を、雪のまにまに見続けた茂吉の蔵王讃歌である。私自身、新雪に輝く蔵王の山脈を見るたびに、その美しさに目をみはる。自宅から、数キロのところ、デジカメの望遠を操作して得られる風景だ。斉藤茂吉が故郷へ帰って見た蔵王の山脈である。
里の町には、山の獲物が無造作に売られる店がある。
上ノ山の町朝来れば銃に打たれし白き兎はつるされてあり 茂吉
蔵王の麓の町の光景を、そのままに詠んだ写生の歌である。あの白く輝く雪の上を走り遊ぶ野兎は、冬の狩人が狙う獲物であった。いま、ゲレンデの上にジャンプ台を作り、世界のアスートが競う場所になろうとは、茂吉も想像しなかったであろう。ましてや、日本の16歳の高校生が、世界を制して優勝を勝ち取るなどとは。
あすは、高畠の貝吹山に登って、午後は、上山温泉の月岡ホテルで新年会だ。ブログの更新は、帰宅してからになる。