山登りの計画を立てるとき、どの山を選ぶかはいつも問題になる。特に雪のある時期の山選びは、その日の山行の楽しさを決定づける。時おり山行の途中の車窓から見る名も知れぬ山を見て、あおの山はどうだろうというのが動機になったりもする。
高畠町の二井宿辺りで、国道113号線のすぐ脇に尖って見えるのが貝吹山である。この山には登山道もなく、山頂の554mまで急斜面が続いている。地図で尾根をみてコースを決めて行くのだが、地図と実際の山行で尾根を確かめるのも一つの楽しみである。
この位の小さな山でも、尾根は3つも、4つもある。400mを超えた辺りで、雪は膝上になった。交代でラッセルをする。雪は降るが、風があまりないので、なんとかぎりぎりのところで頂上に着く。深い雪と風に飛ばされて氷ついた斜面が交代で現われる。
新年会には20名が参加した。以前はそれほど新年会には重きを置いていなかったこともあってそれほど印象に残ったものではなかったが、年々幹事さんが工夫をこらし、盛り上がりをみせ、楽しいものなってきたいる。
雪山を匐ひまはりいる谺かな 飯田 蛇笏