常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

七福神

2013年08月05日 | 日記


東北芸工大の前の通りを散策していると、幼稚園の前に陶製の七福神が置かれている。どんなつもりでこれを置いたのか分らないが、ユーモアの感じがして朝の散策にほっこりとするあたたみを感じた。

なかき夜の遠(とお)の眠りの皆めさめ波のり舟の音のよきかな

江戸の街では、宝船の絵ににこの歌を書いたお宝売りが正月の名物であった。歌には細工が施され、上から読んでも、下から読んでも同じに読めるめでたい歌で、正月二日にこのお宝を枕の下に入れて寝ると、「一富士、二鷹、三茄子」のめでたい初夢が見られると信じられていた。

そもそも七福神の信仰は室町時代に興った。福神である弁財天、恵比寿、大黒に、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、寿老人の4神を加えて七福神とした。布袋は弥勒菩薩の化身とされ、実在の中国僧である。禿げた頭で微笑をたたえ、大きな腹を突き出した愛嬌のある姿で、大きな袋に全財産を入れて持ち歩いたと伝えられている。

どの福神さまも、日本人なら誰でもが聞いたことがあるだろう。それほどに、この信仰は江戸をピークに日本中に広まった。平成の時代の幼稚園の守り神として、道路の一部を舟に見立てて七福神が並んでいる。
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