常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

マコモタケ

2013年11月04日 | 万葉集


先日テレビで紹介されたマコモタケ。スーパーの店頭で見かけたのでさっそく買ってみた。休耕田の作付けに注目されているらしい。マコモは沼や川などの水辺で生育するイネ科の多年草で、成長すると人の丈ほどにもなる大型の植物である。近年繁殖している外来種ではなく、古く万葉集にも詠まれている。

ま薦刈る 大野川原の 水隠りに 恋ひ来し妹が 紐解く我れは (巻11・2703)

いつもまこも刈っている大野川原が水に浸って籠っているように、人知れず心の秘めて恋続けてきた恋しい子。いまこそ、その子の着物を結ぶ紐を解くのだ。私は。

万葉集のこんな歌に出会うと、万葉のころ若者が恋人への思いを秘したのは、この共寝の喜びの瞬間を得るまでに、誰にも妨害されたくないように、じって耐えてきたもののように思える。

歌の意はともあれ、このマコモに黒穂菌が寄生すると、新芽が肥大して写真のようになる。これがマコモタケで食用になる。買い求めたスーパーの袋にレシピが記載してある。お勧めレシピには、きんぴら、天ぷら、バター炒め、サラダ。ほかに直火で焼いて食べる方法もある。今晩は、オーブンで皮の上からじっくりと焼き上げて試してみるつもりだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽天イーグルス日本一

2013年11月04日 | 日記


プロ野球の日本シリーズをこんなに興奮して見たのは何年ぶりだろうか。子供のころパリーグができて、大毎と松竹の試合をラジオに齧りついて兄弟で聞いて以来かも知れない。兄たちはなぜか大毎を応援してどちらかと言えばアンチ巨人であった。旭川にプロ野球がきて、見に行ったのも懐かしい思い出だ。一番安い外野の席から、巨人と国鉄の試合を見た。入団したばかりの金田投手はまだ控えで、ヒョロッとした長身で投球練習をしていた。一塁に川上がいて、青バットの青田もいた。投手は藤本で、試合は巨人の圧勝であった。後にこの藤本が、パーフェクト試合をしたのが、日本中の話題をさらった。

少年のころの思い出で、大毎で活躍した荒巻投手のサイン入りの写真を貰ったのも懐かしい。そのころ家では日経新聞を取っていた。農家で経済記事など必要もないのに、子供には面白くもない新聞で読むところもなかった。そのなかで将棋欄だけは、熱心に読んでいた。家中が将棋好きで、近所のおじさんが子供に将棋を挑戦にきた。たいてい将棋ではおじさん達を負かしていた。その将棋欄の「次の一手」という懸賞問題が出た。勝負の大事な局面で勝敗を決定するような手を読者から募った。応募した手が正解で、その賞品が荒巻投手のサイン入りの写真であった。懸賞欄に私の名前が出て、写真を受け取った。

左腕の荒巻はできたばかりの大毎を優勝に導いた。今ではマー君のような存在であった。ボールを握っった投球フォームがきれいに撮られ、万年筆のインクの鮮やかなサインが入れられていた。子供には宝物のような写真で、長く保存していたが、いつの間にかしまい忘れて紛失してしまった。

楽天の優勝は大リーグ経験者の力と若い楽天の伸び盛りの力融合して成し遂げられたものである。星野監督の優勝のインタビューも歯切れがよく見事だった。何よりもマー君の頑張りが、仙台に日本一の花を咲かせた。おめでとう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする