6月30日で一年の半分が終わる。そのために、この日を年の臍ということがある。人体の真ん中が臍だから、そのまま年の真ん中にあてたものだ。前のアパートの駐車場でキンシバイが終わりかけている。雌しべが糸のようであるので、金糸梅と呼ぶ。同類のビヨウヤナギは雌しべが長く花びらの外に達する。こちらは金糸桃とも呼ばれる。キンポウゲ科の花である。
キンポウゲは日当たりのよい場所に咲く野草である。名が可憐であるので、この花を知る前から気になっていた花だ。ギッシングの小説で朝の散歩で主人公がこの花を見つける場面が印象深く、それもこの花に興味を抱く所以である。高山植物にミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンシバイなどがあるが、いずれもキンポウゲ科の花である。葉の形は違うが、黄色の花を咲かせる。ちなみに属で言えば、トリカブト属であるので、毒がある。
金鳳華東なぞへに野は展け 大野 林火
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