四国で梅雨明けが発表された。こちらの梅雨空も夕刻になって日が射してきた。梅雨明けがすぐそこにきている。この空を見ていると、雨の予報で山行を中止したのが悔やまれる。かかっていた雲がすっと上がって、山肌が垣間見られたかも知れない。
頂きを隠して晴れぬ梅雨の嶽 原 月舟
山の魅力に憑かれたのは、雨上がりにたちこめていた雲が消え去り、数座の山が裾の方からその姿を現していく美しさであった。立ち込めたガスで見えなかった雄渾の姿は、この現象のために目に焼きつくようであった。まだ山頂には、深い雲が風にまかれながら今にもその姿を現しそうな雰囲気である。この句の作者も山のそんな瞬間の美しさを切り取ったものであろう。やむを得ずに近所の散歩コースで、夏の花を撮った。草むらに小さなコウロギが生まれていた。
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