桔梗
2014年07月25日 | 花
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桔梗の花は、今開こうとする蕾が面白い。風船をふくらませたような形は、子どもの頃この蕾を潰して遊び、散々叱られた覚えがある。この花を見ると、昔、近所に住んでいたMさん宅のお婆ちゃんを思い出す。新築して引っ越してきたばかりの頃、この花が好きで庭の片隅に移植して大切に育てていた。秋口に咲いた深い紫の花は、どこか奥ゆかしくいつまでも記憶に残っている。
この花は秋の七草に数えられる。まだ大暑であるのに少し早い気はするが、土用の丑の日の次の週には立秋になるので秋の花が咲き始めたのだろう。山上憶良に万葉集採用された七草の歌がある。
秋の野に 咲きたる花を指折り(およびをり)
かき数ふれば七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花
また藤袴 朝貌(あさがお)の花
この最後に登場する朝貌の花が、桔梗とするのが一般的だ。いま、家の軒に這わせている蔓性のアサガオは、万葉集のずっと後に、牽牛子として中国から渡来したもので、秋の七草ではない。地中にある根は桔梗ねと呼ばれ、漢方薬の成分として利用される。
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