東普陀落から弥陀ヶ原へと帰る道からコバルトブルーの水を湛えた御浜池が見える。蔵王のお釜の水の色を彷彿とさせて神秘的である。この池の東側は切立った斜面に雪が残っている。時おり岩が崩落しする音が、登山道へ響いてくる。雪渓を見ると、滑落した大小の岩が転がっている。中には勢い余って、対面の斜面に突き刺さって止まっている岩もある。
雪崩の季節は終わったようだが、雪崩の後、むき出しになった斜面は、岩を支える力を失って急斜面の落下していく。もし、このような斜面の下に集落があるとしたら、ひとたまりもない。御浜池の景観と共存する、自然の破壊力の猛威を見せ付けられる。
登山・キャンプ ブログランキングへ