常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

冬の歌

2017年12月17日 | 日記


昼間に陽がさしたが、気温が低い。3時を過ぎてまた雪が降ってきた。岩波文庫の『古今和歌集』を開き、冬歌をの頁を繰る。紀貫之の「冬のうたとてよめる」という詞書の一首

雪ふれば 冬ごもりせる草も木も 春に知られぬ花ぞさきける

草や木に降り積もった雪を、花とみている。この花は、本来花を咲かせる春が、あずかり知られないものと詠んでいる。それだけ、白い雪がうつくしいと見たのであろう。この感覚は、いまこの里山に降る雪にも同じである。これほどに古い時代に生きた人も、今の時代と変わらぬ感性を持っていたことの証である。
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