濃霧のなかのクリスマス。予報通りやや温かいクリスマスである。雪の降るホワイトクリスマスにはならなかった。子どもたちもいない我が家では、アパートの玄関に飾られたツリーのみがこの日の雰囲気をかもし出している。何故かケーキとチキンが食卓に並ぶ。萩原朔太郎の詩「クリスマス」を記念に読んで見る。
クリスマスとは何ぞや
我が隣の子の羨ましきに
そが高き窓をのぞきたり。
飾れる部屋部屋
我が知らぬ西洋の怪しき玩具と
銀紙のかがやく星星。
我にも欲しく
我が家にもクリスマスのあればよからん。
耶蘇教の家の羨ましく
風琴の唱歌する聲をききつつ
冬の夜幼き眼に涙ながしぬ。
朝早くから、ラインの友だちから「メリークリスマス」がたくさん入った。