今年も残すところ2日となった。思えば病気をすることもなく、無事に一年を過ごせたことをよしとしなければならない。一番の安堵は、服薬している成人病で血圧、血糖値、痛風などの数値が大きく改善したことだ。こまめに身体を動かすことは、一日の充実感につながっていく。北海道と静岡の旅で、生き残った兄弟、その家族、高校時代の旧友に会うことができたのは、今年の一番の思い出である。その後ラインで彼らとつながり、折々の出来事を知らせ合えるようなこともうれしい出来事であった。
山登りも、念願の北アルプス・白馬三山を踏破することができた。山の会のスケジュールも、雨で中止が多かったが、大きな事故もなくこなすことができた。老化による体力の衰えをカバーしながら、自分のなかの可能性を見出すのも、来年へかけての楽しみである。一つ一つの山登りを大事にして、挑戦のための準備。そして、もう来ることができないことを念頭に、楽しみを尽すことに目標をおきたい。
野菜作りでは、やや時間に追われて、畑へ行く時間が減ってしまった。草取りに追われ、野菜の成長の手助けが不十分だったような気がする。体力が続く限り、自分の手で作った野菜を味わいたい。時間の使い方をもっと工夫する必要がある。いままで、敬遠していた野菜も新しく加えることで、畑のお隣さんに褒められるような野菜作りを目指したい。
読書では、カズオ・イシグロというノーベル賞作家の小説を読めたのは幸せであった。本棚に並んでいる、かって読んだ本の再読の楽しさを知った。あらためて、忘れるということの構造を知らされた思いがする。思えば、映画から遠ざかった一年でもあった。このブログの読者であるchihiroさんから、「人生フルーツ」という映画を勧められた。こちらの映画館で上映されればぜひ見たい映画だ。ブログやSNSで自分を広げていくこともこれから追求していきたい。
身辺や年暮れんとす些事大事 松本たかし