
今日、冬至。一年で夜が一番長い日とされている。だが、3日ほど前から心なし日没の時間が遅くなっているような気がする。こう感じているのは、自分だけではなく、そんな感じを漏らす人も複数いる。冬の寒さはこれからが本番だが、明日からは確実に日が長くなる。夜、冬至カボチャを食べた。これを食べると、風邪を引かずに一冬を過ごせるという言い伝えがある。それだけ、カボチャが栄養豊富で、身体にいいということであろう。
冬至とて南瓜嫌いも食はさるる 下村ひろし
戦後、食糧難の時代、カボチャは米の代用にされた。秋になると毎日のようにカボチャを食べるので、身体が黄色くなった。友だちと、手のひらを強く握って見せあう。どの手もカボチャの黄色が浮き出ていたものだ。そんな子供の時代を過ごしたのので、長い間カボチャは嫌いだと言って食べずに過ごした。今ではそんな記憶も薄れて、しみじみとカボチャの美味しさを味わっている。