常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

冬の朝

2017年12月21日 | 日記


冬の朝、それも晴れて放射冷却で気温が低い朝は、目覚めるとすぐにベランダの障子を開けて西の山々を見る。日が当たって、山がきれいに見えるのが楽しみであるからだ。掃除の前に先ず今日の一枚を撮る。戸外の冷たい空気にふれると、身が引き締まる思いがする。『枕草子』の冒頭の言葉が懐かしく思い出される。

 冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきににもあらず、霜のいとしろきも、またさらでもい と寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火もしろき灰がちになりてさろし。

「つきづきし」とは、辞典を引くと、いかにもぴったりとはまっている感じ、と解説してある。冬の朝は、この時代にあっても、気が引き締まり、さあ今日も一日無事過ごそうという朝の気配が伝わってくる。
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