常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

秋、満喫

2018年10月21日 | 登山

季節のめぐりが早い。高山の紅葉は、終りを

迎えつつある。今週の山は、県北の八森山と

二ッ森。紅葉ときのこを採りたい、という願

望で選ばれた山だ。さらに、山の近くの山小

屋風の温泉で汗を流し、バーベキューとナメ

コ汁を楽しむという欲張った企画だ。この企

画のもとになったのは、昨年、この山で紅葉

を楽しみ、ナメコの大収穫を喜び、麓の温泉

でバーベキュー設備のある宿泊ができるとい

う情報であった。途中仲間の一人が、昨年の

山頂での風や霧で寒かったことを話してくれ

た。すっかり、その部分の記憶が無くなって

いる。改めて、昨年のこのブログを読み返し

て見る。昨年は見晴らしのよい地点で素晴ら

しい紅葉だった。見上げるとはるか先の頂上

付近は霧に隠れている。今年は、快晴で頂上

付近まで展望がきく。昨年と比べて、高い部

分まで紅葉が残っているが、赤いカエデやウ

ルシは台風や豪雨の影響か、単調な紅葉でや

や見劣りがする。もうひとつ無くなっている

記憶は、きつい急坂で体力を消耗したことだ。

先週依頼していた革靴のソール張替えができ

てきたので、この山がそのテスト登山になっ

た。靴底が適確に登山道の土をつかみ、苔む

した石の上でも滑りにくい。テストは上々で

ある。特に急な下り道で威力を発揮した。本

日の参加者10名。男女5めいづつ。登山口7時

30分、11時30分頂上着。

 

秋山のもうひとつの楽しみは、きのこ採りだ。

昨年はやや湿気のある地点の倒木に、さほど苦

労することなくムキタケやナメコを見つけるこ

とができたが、今年はなかなか見つからない。

昨年は丁度一週間後であったので、少々時期が

早いのか。だが、昨年も採ったブナの枯れ木に

近づくと、木の下の方に、太い枯れ木を埋め尽

くすようにびっしりと出ている。笠が開き、虫

も入らない上々のナメコだ。男性4人がビニー

ル袋を次々と満たしていく。数えてはいないが

10袋はあったような気がする。温泉宿りんどう

で開く焼き肉パーティーには、ナメコのたくさ

ん入ったお吸いもののおまけがついた。今回の

山行と焼き肉パーティーの担当したSさんとTさ

んのお二人には改めて感謝したい。参加の呼び

かけから、宿泊翌日の二つ森登山の計画、食材

の買い出し、赤飯まで。参加者14名、全員が忘

れられない愉しい会になった。

 

翌21日(日)、霧が晴れると、太陽と青空が

まぶしい晴天となった。朝ぶろに入って朝食。

夜遅くまで飲みながらの談笑にも係わらず、

全員が爽快な気分で宿を後にした。Sさんの

り合いの農家に立ち寄り、原木ナメコを1

袋づつ買う。一路目指すは、尾花沢の二ッ森。

ここは冬カンジキを雪の上を歩くのが定番だ

が、紅葉の二ッ森を歩くことになった。

牧場の端にある登山道入り口から、沢に沿っ

た急坂をひたすらコルを目指して登っていく。

二ッ森は標高600m。沢から離れると、左手に

ムスコ岩が見えてくる。コルから左の岩峰は、

登山道がない。岩の奇観とそれを取り巻く樹

の紅葉が、八森山よりきれいに見える。コ

ルからは低い笹のなかの急な登山道を直登し

て、頂上を目指す。道中、寒河江からきたと

いう中年のご夫婦、頂上では4人組の山ガール

と一緒になり短い会話を交わす。山形百名山

が指定されて、故郷の山に登る人も増えてい

るような気がする。今年は、北アルプスや他

県名高い山にも登ってきたが、やはり山形の

ふるさとの山には、やすらぎがある。山から

の眺望もけして人が群れる百名山に劣るもの

ではない。そこには、麓の人々の暮らしの痕

跡もあって、安堵と癒しの気分を味合わせて

くれる。下山して昼食に百笑屋姫で、手打ち

そばを堪能。 

コメント
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