常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

菊花

2018年10月31日 | 日記

雨のなか尾花沢へ。半年ぶりの訪問である。

稲の刈り取りも終わり、最後の収穫時期で

あったが、冷たい雨が季節の巡りを急がせ

ていた。親戚の家々では、久しぶりの再会

を喜び、義母の無事を確認していた。泊ま

った温泉宿の玄関先に、満開の厚物菊が飾

ってあった。みごとな色どりと秋の香りに

接して思わずカメラのシャッターを切った。

秋の香や奈良には古き佛達 芭蕉

中国では9月9日を重陽の節句とし、長寿

を願い、菊の花を供え、菊酒を飲み、家族

が集った。この風習が日本に伝わったのは

平安時代。宮中の高官たち、自ら育てた菊

を持ち寄り、その優劣を競い、歌を詠む。

いわゆる「菊合わせ」の遊びとして、貴族

のあいだで広がっていた。この趣味が庶民

の間にも広がっていったのは江戸時代であ

る。今では、菊の展示会、菊人形など、秋

の菊祭りとして、日本各地で楽しまれてい

る。

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