常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

日の移ろい

2020年05月29日 | 日記
長くブログを書いていると、え、今日は書くことがないなと思う日がある。だが、何かを書かねばという義務感のようなものにとらわれる。特に、誰かに書くことを約束しているわけでもない。書かないで、その日を過ごせばいいだけのことである。そんなとき、本棚の本を手に取って、何か書くことに参考になるもは無いかと、無意識のうちに探していることもある。

島尾敏雄に『日の移ろい』という日記形式の、小説がある。島尾はこの小説には、事件を書こうとはせず、登場人物も「私」のほかに「妻」と二人の子どもと一少女に限った。主人公は鬱自身ででもあったろうか、と後書きで述べている。病後の鬱状態のなかで、日常に起きるできごととその時の心のなかを書いている。

「妻のことばづかいが急にていねいになった。わざとらしいからなんだかそぐわない。あなたのところに来てあなたがくだけたことばづかいをしろとおっしゃるからそれを拳々服膺して来ましたら、こんなにきたないことばづかいになってしまいました。なかば本気でそう言うものだからおかしみが先にでてしまう。」

自分が書くブログも島尾のような書く姿勢が必要であるようにも思える。昨日、近所にできた歯科に受診した。コロナで家からあまり出ないようにしていたので、ツメモノが外れてしまって、3ヶ月もそのままにしていた。最近、その部分にアイスなどを食べると沁みたり、食べたものが挟まってしまうので気になっていた。案の定、そこの部分が大きな虫歯になっていた。口の中をじっくりと診てもらったら、3ヶ月も歯科から遠ざかっていたのは、大変まずいことであった。歯周病も進行中であるという。歯には年齢の割には丈夫だと自信のようなものを持っていたが、30分ほどの受診でその自信は見事に崩された。これから少し長く通院して、悪いところを治療し、今ある歯の現状維持に努力しなければならない。
コメント (5)
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