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待っていた射干の花が今年初めて咲いた。毎日のウォーキングに楽しみを加えてくれる。散策のコースに3か所ほど射干が咲く場所がある。毎日、蕾が少しずつ膨らんでいくのを見ながら、あと3日ぐらいかと思っていたが、あるお宅の花壇のかげにひっそりと咲いた。日陰の花にしては気品がある。西脇順三郎の詩、「近代の寓話」という詩がある。歩くことの意味が語られている。
白い道を朝早くセコの宿へ歩くのだ
一本のスモモの木が白い花をつけて
道ばたに曲がっている ウグイスの鳴く方を
みれば深山の桜はもう散っていた
岩にしがみつく青ざめた菫 シャガの花は
むらがって霞のなかにたれていた
私の頭髪はムジナの灰色になった
夕方、お隣のご主人が取り立ての独活を届けてくてた。やがてわらびが頭をもたげてくる。もうそんな季節なのだ。独活の味噌汁に初夏の香りがただよう。そういえば、千歳山でザックを背負っている人が、コシアブラを採ったのを見せてくれた。